Olpidium brassicae sensu latoアブラナ科系統と非アブラナ科系統の休眠胞子形成の差異
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概要
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キャベツ畑土壌からOlpidium brassicaeのアブラナ科系統を分離した.これらの最初の分離集団は休眠胞子を形成したが,単遊走子のう分離株は休眠胞子を形成しなかった.単遊走子のう分離株を交配することにより休眠胞子が形成され,性の分化が認められた.わが国でO. brassicaeのアブラナ科系統が分離されたのは初めてである.一方,ネギ,タバコ,レタス,ダイズ圃場の土壌から分離された非アブラナ科系統の5単遊走子のう分離株は交配することなしに休眠胞子を形成した.また,宿主や感染部位により休眠胞子の形成割合が異なっていた.これらの事実と既往の報告を照らし会わせると,Sahtivanci (1962)が主張しているようにO. brassicaeのアブラナ科系統と非アブラナ科系統は別種とするつが妥当と考えられた.
- 日本植物病理学会の論文
- 2004-11-25
著者
-
笹谷 孝英
近畿中国四国農業研究センター
-
小金澤 碩城
カネコ種苗
-
笹谷 孝英
四国農試
-
小金澤 碩城
近畿中国四国農業研究センター
-
高山 智光
近畿中国四国農業研究センター
-
高山 智光
九州沖縄農研
-
笹谷 孝英
中央農業総合研究センター
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