光によって誘導されるリンゴおよびナシ葉のAM毒素不感受性化
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概要
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リンゴ斑点落葉病菌のAM毒素で処理した感受性リンゴ, 中程度抵抗性リンゴおよびナシ葉を光照射下に静置すると, 毒素による壊死斑形成は著しく抑制された。毒素処理葉を処理直後より暗黒下に置き一定時間後に光照射下に移すと, 壊死斑形成には5時間以上の暗期が必要であった。しかし, 毒素処理2時間以降に暗期を入れると, 壊死斑形成に要する暗期の時間は約3時間に短縮された。壊死斑形成に有効な光のスペクトルは570〜680 nmの範囲にあり, 602nm付近で最大の抑制効果が認められた。一方, 光の抑制効果はAM毒素による壊死斑形成に特異的であったが, 光合成阻害剤処理による影響は受けなかった。また, 毒素の初期作用である電解質異常漏質や光合成CO_2固定の阻害には光は抑制効果を示さなかった。なお, 病原菌の宿主葉への初期感染には光の効果はみられなかったが, 病斑の拡大は抑制された。
- 日本植物病理学会の論文
- 1989-12-25
著者
-
西村 正暘
名古屋大学農学部
-
霜村 典宏
鳥取大学農学部
-
甲元 啓介
鳥取大学農学部
-
尾谷 浩
鳥取大学農学部
-
田平 弘基
鳥取園試
-
児玉 基一朗
鳥取大学農学部
-
田平 弘基
鳥取大学農学部
-
霜村 典宏
鳥取大学農学部生物資源環境学科
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