薬用ニンジン斑点病菌 Alternaria Panaxの形態的特徴と病原性 (昭和59年度 日本植物病理学会大会講演要旨)
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概要
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薬用ニンジン斑点病の原因となる Alternaria Panaxの分生胞子の形態的変異とその病原性について調べた。自然病斑上に形成された分生胞子は通常, 培地上のものに比べて頸部が長く, かつ大形であった。本菌の分生胞子は成熟に伴って著しい肥大を起こすことを特徴としている。分生胞子の表面構造およびその鎖生状態もまた培地組成や培養日数によって著しく変化した。本菌は, 薬用ニンジン葉のほか, ウコギ科 (Araliaceae) に属するタラノキ (Aralia elata) やヤドリフカノキ (Schefflera arboricola) の葉に顕著な黒色壊死斑点を形成した。またヤツデ (Fastsia japonica) 葉には有傷接種でのみ病原性を示した。これらの植物は, A. Panaxの新しい宿主である。
- 日本植物病理学会の論文
- 1984-07-25
著者
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