遅延タスク生成の反復計算向け拡張(<特集>並列処理)

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不規則な問題を並列処理するのには,実行時のスレッド生成が可能なプログラミング言語が適している.そのような言語のなかには,スレッド生成時に他のプロセッサに授受可能なタスクの生成を行うように実装されていることも多い.しかし,この方法では実行時間のうちタスク生成にかかるオーバヘッドの占める割合が高くなってしまう.これに対し,Lazy Task Creation(LTC)を用いた実装では***なプロセッサが現れたときにはじめて,新しいタスクを生成することで必要のないタスク生成にかかるオーバヘッドを減らしている.さらに,タスクの分割を根本で行うことによりほぼ最小限のタスクの授受で各プロセッサに仕事(work)が十分に割り当てられる.本研究では,実行時スレッド生成を行う並列言語OPAにLTCを導入する.また,OPAには明示的なループ構文が存在しており,そのような反復コードの実行中にスレッド生成を行うことも可能であるが,これを通常のLTCにより実行させた場合,仕事を均等に分けることができず,そのためにタスク生成・授受の回数も抑えられない.本研究では,反復コード実行中には通常と異なる方法でLTCを行わせることにより,そのような状況においても効率の良い負荷分散を行えるようにした.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-04-15

遅延タスク生成の反復計算向け拡張(<特集>並列処理)

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