細粒度マルチスレッド言語における例外処理の効率良い実装

概要

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本発表では,細粒度マルテスレッド言語における例外処理を効率良くポータブルに実装するための手法について提案し,性能評価を行う.我々は,動的スコープを利用し,同期処理・例外処理を階層的に構造化したオブジェクト指向並列言語OPAを'実装している.0PAコンパイラは,0PAのソースコードをCコードに変換することで,高いポータビリティを実現している.また,値ベースめサスペンドチェックなどの実装手法を用いている.本提案では例外のチェックをサスペンドチェックと同時に行うことで,通常処理時の例外チェックのオーバヘッドをなくした.またtry-catch,try-finally構文をC言語によって実装する手法についても提案する.さらに,細粒度マルテスレッド言語においては,多数のスレッドが生成され,fork-joinのネストが深くなる.並列実行中の例外に対しては,仕事を分担した全スレッドの実行が中断または完了するのを待つのが望ましい.中断可能なスレッドをなるべく早く中断することができれば,無駄な計算が行われず,処理全体の効率が上がる.本発表では,そのための手法についても提案する.また,0PA処理系には遅延タスク生成(LTC)が実装されているが,このようなLTCが導入された処理系における実装上の工夫についても述べる
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-07-15

細粒度マルチスレッド言語における例外処理の効率良い実装

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