ISLisp処理系の開発と複合他システムインタフェースについて

概要

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ISLispはISOで仕様が標準化されたLisp言語である.我々は可搬性の高いISLisp処理系を開発し, この処理系に他システムとの連携を行えるように外部インタフェース機能を開発している.本稿では, これらについて報告を行う. 他システムとの連携が行えることにより, ISLisp言語仕様にないグラフィックユーザインタフェース機能などの有用な各種ライブラリがISLisp処理系から利用可能になり, また逆に他システムからISLisp処理系を利用することができるようになる.このように他システムとの連携を行う外部インタフェースは, 既に開発されたソフトウェア資源を利用するのに非常に有効であるため, 多くの研究報告がなされ, 外部インタフェースを持つシステムも多く開発されている.しかしながら, それらは可搬性の高い外部インタフェースではなく, 特定の機種やOSに依存した外部インタフェースである場合が多い.このため, 我々が開発したISLisp処理系では, 可搬性に支障があるため, 使用できない.また, 複数の他システムインタフェースを用意し, それぞれの特徴を生かし, 異種の外部インタフェースを一つに融合させたシステムも多く存在していない.そこで我々は, 可搬性が高く, 他システムとの連携を目的に応じてそれぞれ効率的に連携を行う複合インタフェースを融合させた外部インタフェース機能を提供するシステムをISLisp処理系上に開発しているので, それを報告する.
社団法人情報処理学会の論文
1999-08-15

ISLisp処理系の開発と複合他システムインタフェースについて

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