自動ベクトルコンパイラにおける部分ベクトル化の方式
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概要
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自動ベクトルコンパイラは, FORTRAN等のDOループに対して並列性を検出し, ベクトルプロセッサのためのオブジェクトを出力するコンパイラであるが, 従来の自動ベクトルコンパイラでは, 各DOループはすべてベクトル化されるか, されないかのいずれかであった. すなわち, ベクトル化不能の要因が一つでもDOループ中に含まれるとDOループ全体がベクトル化不能となった. 本論文では, DOループを自動的に分割し, ループ中のベクトル化可能部分を部分的にベクトル化する方式を検討し, その実現方法について述べる. ループ分割の自動化のためには, 分割の細かさの選択と, プログラム変換の正しさの保証との二つの課題を解決しなければならない. 前者については, 文を単位とする分割でほぼ良好な結果が得られた. 後者については, ベクトル化判定で使われるデータ参照解析を準用し, また, 変数の配列化等の考慮を払った. この種のプログラム変換機能は, 自動ベクトルコンパイラにおいて, 今後重要性が増すであろう.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1983-01-15
著者
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