内蔵ベクトル演算機能のための自動ベクトルコンパイラ方式
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概要
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FORTRANなどで書かれたユーザプログラム中の演算並列性を解析してベクトルプロセッサ用オブジェクトプログラムを生成するベクトルコンパイラはベクトルプロセッサのために必要となるソフトウェアのなかでも最も重要なものの一つである. ここではベクトルプロセッサHITAC M-180/M-200H IAP(Integrated Array Processor)用ベクトル・コンパイラの方式と特徴, 効果について述べる. IAP用ベクトルコンパイラの設計にあたっては, 演算並列性の解析能力を高めるために配列指標・添字解析方式の強化を行ったほか, IAPの特徴的な演算レパートリである内積命令, 積和命令などの活用方式と, 一般命令との整合をとるためにベクトル命令のオペランド指定のために特別に必要となる制御テーブル領域の最小化に意を用いた. それらの工夫により, 線形計算プログラムにおけるベクトル化可能DOループ数を従来の20%から50%に増加させることができ, またベクトル化によるオブジェクトプログラムサイズの増大も, 線形計算プログラムの場合で15%以下に押えることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1983-03-15
著者
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