計算機システムにおける性能管理の一方式とそれを用いた実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機システムの複雑化とともにその性能を決める要因が多岐にわたり, システム性能を常に最適に保とうとする性能管理の仕事が非常にむずかしくなってきている. とくに大規模システムにおいては多様な処理形態の共存が一般的であり, 負荷のピーク時などに発生する性能上の問題の正確な把握と解決には, 専門家による多大のマン・パワーを必要としているのが現状である. 性能管理の容易化, 自動化に対する要求は強い. 計算機システムの性能評価の手法には, モニタリング, ベンチマーク・テスト, モデリング, シミュレーション等があり, それぞれに対して多くの研究がなされてきているが, 上記の問題を全面的に解決するものはいまだ登場していないといえよう. 本論文ではシステム性能管理の最大の難所は, システム性能上のボトルネックの正確な摘出にあると考え, それを定量的に表現できる性能指標を新たに考案し, 実稼動システムのモニタリング・システムおよびその解析システムを開発した. これらの両システムの利用により, システム性能およびボトルネックの所在が具体的, 定量的に示されるため, その利用者はシステムの性能状況を常に把握しておくことが可能であり, 性能向上のために取るべき手段も明らかになる. 本論文では実験システムにおいて上記手法の有効性を確認しており, 性能管理の自動化への方向を示している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1982-11-15
著者
関連論文
- 超大容量仮想記憶システムSTS(1) : 概要
- 実計算機モードと仮想計算機モード間の動的切替え制御方式について
- 仮想計算機システムの制御効率を向上するための方式と実験結果
- 密結合マルチプロセッサにおける排他制御処理オーバヘッドの解析的一評価手法
- 3. ハードウェアから見た命令セットアーキテクチャ 3.5 専用計算機の命令セットアーキテクチャ (命令セットアーキテクチャ)
- 計算機システムにおける性能管理の一方式とそれを用いた実験
- ソフトウェアと専門領域
- ソフトウェア技術の向上
- キャッシュ記憶 (記憶階層)
- システム障害回復技法 (高信頼化技術)
- 汎用計算機のための条件制御ベクトル演算方式
- 内蔵ベクトル演算機能のための自動ベクトルコンパイラ方式
- 汎用計算機のための内蔵ベクトル演算方式
- 自動ベクトルコンパイラにおける部分ベクトル化の方式
- コンピュ-タア-キテクチャ技術の動向とス-パ-コンピュ-タ (最近のコンピュ-タ技術の動向とス-パ-コンピュ-タ)
- PAD (Problem Analysis Diagram)によるプログラムの設計および作成
- 情報革命への期待 (情報技術の新時代に向けて)