レガシーアセンブリープログラム理解支援のためのプログラム分析計算と可視化設計について
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概要
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レガシーソフトウェア保守が存続する限り, プログラム理解とそのためのプログラム設計情報 (プログラム構造やコントロールフロー情報等) を抽出する作業が続く. しかし, これは, 簡単ではなく, 中でも, 大規模で複雑なアセンブリープログラムが最もハードな問題を与えている. この論文では, そのようなプログラムの理解問題を取り上げ, プログラム理解の目的, プログラム理解プロセス, プログラム情報の解析的記述法とプログラム分析・可視化アプローチ, プロトタイプツールの概略と評価実験結果の順に述べる. 特に, プログラム情報を解析的 (形式的) 記述する方法と実行時間軸と条件判断軸を座標系とする空間で制御フローを表す方法を提案し, これにより, 正確な分析アルゴリズム設計を実現でき, 表示出力も理解しやすくできることを示す. 実際に, 以上に基づいて, プロトタイプ:ソフトウェアマイクロスコープ (SMS) を作成し, 約数千行の大規模複雑プログラムに対して実験を行い, 自動的に基本的な構造情報を突き止め表示できることを確認した. また, プログラム分析から理解までに要する操作量を, プログラムエディタ利用の場合に比べて 〜10^<-3> のオーダーで減ずることができることが分かった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-05-15
著者
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水野 舜
金沢工業大学 情報フロンティア研究所
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水野 舜
金沢工業大学
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水野 舜
金沢工業大学人間情報経営系
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秋山 義博
金沢工業大学 人間・情報・経営系
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秋山 義博
金沢工業大学人間・情報・経営系、情報工学研究科
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