児童の問題作成能力と創造性
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概要
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教科指導の目標は,その指導内容を正しく,確実に習得させることであり,また,習得した知識や技能を十分に活用して新しい状況を自らつくりだす能力をどの子どもにも形成することである。そこで,本研究においては,小学校5年生,6年生の児童に算数の学習によく用いられる素材を提示して,それらを使って,算数の問題を作らせ,算数学習が問題作成能力という形でどのように現われるかを調ベた。また,問題作成能力と創造性の関係も合わせて分析した。その主な結果は,数を素材とした場合には,すでに習得した算数問題を基本にした問題の作成はよくできるが,独創的な,発展的な問題作成は見られなかった。それにたいして,量と測定,数量関係及び図形についての問題作成は,作成された問題の数は多くないけれども,特に,6年生では,創造性との関係が見られ,創造性得点の高い児童は,問題作成の数も,問題の種類も多いことがわかった。The purpose of this study was to analysis of problem-making-ability(PMA)on arithmetic and to invesigate the relation of such abilities and creativity.PMAis very important to learn arithmetic.Because to learn arithmetic means not only to aquisite knowledge and skill on arithmetic,but to use effectively such knowledge and skill.In this study,PMA-Test which was developed especially,and the standardised creative test was administrated into 64 fifth grade and 84 sixth grade children in primary school.The main findings were that(1)children made many problems in the area of number and caluculation,but not so many in area of the relation between number and quantity,and of measurment and of figure,(2)in sixth grade,some high correletion of PMA and creativity were taken,however,in fifth grade were not.
- 大阪教育大学の論文
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