保健指導の実施状況からみた退院指導の評価に関する研究 : 腹腔鏡下胆襄摘出術を受けた成人患者への指導の実態から
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概要
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病棟看護師が退院指導を行う場合にも, 健康増進および疾病予防の視点を取り入 れ, 生活習慣を整えるなど退院後の生活を動機づける内容をもつことが求められる。 本研究の目的は, 看護師から患者に退院指導を実施する際に, 指導内容が保健指導の原則 から考えて適切か, 保健指導の導入に影響する環境的要因は何かを明らかにし, 保健指導 内容を退院指導に加えていくための方策を検討することである。自己記入式質問紙を用い て, 同一のクリニカルパスによる腹腔鏡下胆襄摘出術後の患者へ退院指導をした経験をも つ看護師35名から回答を得た。結果, (1)三次予防に比べ一次, 二次予防に関する内容は 充分でない,(2)看護師の重要性や自信の認識, 教材や相談者がある場合に実施する頻度が 高い, (3)指導内容と頻度は, 看護師の年齢・経験年数・職場経験年数・指導経験による差 は認められない の3つが明らかとなった。指導内容に一次, 二次予防的な視点を取り入 れ質向上を目指すために, 指導マニユアル作成やそれを利用者別に個別化するための助言 指導体制を整備する必要性が示唆された。
- 日本保健科学学会の論文
- 2003-12-25
著者
-
川村 佐和子
東京都立保健科学大学
-
川村 佐和子
青森県立保健大学
-
山田 智子
東京都立保健科学大学大学院
-
水野 優季
東京都立保健科学大学大学院
-
木全 真理
東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科
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