退院調整における看護判断の過程に関する研究
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概要
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退院調整過程を客観的に明らかにしていく第1段階として, 退院調整における退院調整看護婦の判断過程を明確にすることを目的に, 別の病院に所属する2名の退院調整看護婦のそれぞれ1名の利用者に対する退院調整における判断内容を調査し, 退院調整過程に沿って分析し, 以下の結果を得た。1)退院調整看護婦は, 調整依頼を受けた後, 調整内容を確認し, 調整対象か否か, 利用者の希望と依頼内容の合致, 家族の希望と利用者の希望の合致, すべての調整課題の調整の可能性, 利用者と家族の意思決定の状況, を順に判断し, 調整を行った後評価していた。この結果を基に, 判断樹の試案を作成した。2)家族の在宅療養希望の意思が固まっていない場合は, 家族が希望する他の療養方法についても同様に査定を行い, 実施可能な療養方法を判断し, 利用者と家族に提示していた。3)退院調整を基準化するには, 利用者の身体状況の判断, 調整課題抽出の判断, 導入可能な社会資源による療養の可能性の判断について, 判断基準を作成する必要がある。
- 日本保健科学学会の論文
- 2001-06-25
著者
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