高齢者転倒予防教育プログラム'転ばぬ先の杖'の有用性の検討 : パイロットプログラム : 1ヵ月時点での評価
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概要
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本研究は,社会認知理論に基づき,地域在住高齢者の転倒を予防する簡便な運動プログラムとそれを用いた転倒予防教育プログラムを開発し,それらの有用性を検討することを目的とした。「動機付け」に焦点をあてて,高齢者が自宅で一人でも負担感なく継続できる転倒予防の運動プログラムを開発した。運動プログラムは,1)ラジオ体操第1,2)筋力運動およびバランス運動(6種類)からなり,所要時間は約30分であった。次に,3時間(90min×2)の高齢者用転倒予防教育プログラム'転ばぬ先の杖'を開発し,その有用性を検討することを目的として,首都圏に在住する17名の高齢者に教育プログラムを実施した。教育プログラム実施直後の参加者の運動に対する「動機付け」は高く,実施後1ヵ月時点でのフォローアップ評価では,ほぼ全員の参加者(16名)が転倒予防運動を継続中であった。転倒予防運動と転倒予防教育プログラム'転ばぬ先の杖'の有用性が示唆された。
- 日本保健科学学会の論文
- 2003-06-25
著者
-
横井 郁子
東京都立保健科学大学
-
河原 加代子
東京都立保健科学大学・保健科学部
-
河原 加代子
首都大学東京 健康福祉学部
-
河原 加代子
東京都立保健科学大学
-
勝野 とわ子
東京都立保健科学大学・保健科学部看護学科
-
堀内 園子
東京都立保健科学大学・保健科学部看護学科
-
横井 郁子
東京都立保健科学大学・保健科学部看護学科
-
勝野 とわ子
東京都保健科大 保健科学
-
勝野 とわ子
東京都立保健科学大学
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