地域高齢者における主観的睡眠障害と健康生活習慣および精神的健康度に関する研究
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概要
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本研究は,宮城県A町M地区に在住する65歳以上の高齢者180名(男性82名,女性98名)を対象に,主観的睡眠障害と健康生活習慣および精神的健康度との関連を検討することを目的とした。自記式調査用紙を用いて,対象者の主観的睡眠障害の有無(研究者による設問),ADL(老研式活動能力指標),健康生活習慣(森本らによるHealth Practice Index一部改変),精神的健康度(Geriatric Depression Scale)を把握した。その結果,主観的睡眠障害があったのは男性29.3%,女性60.2%であり,性差による有意な関連がみられた。また,主観的睡眠障害と関連していた要因は,男性では年齢と抑うつ度であり,主観的睡眠障害の「ある群」は「ない群」に比べて年齢が高く,抑うつ度も高かった。女性では,主観的睡眠障害の有無と関連する要因はみられなかった。
- 日本保健科学学会の論文
- 2003-09-25
著者
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