脳血管障害者と家族介護者を対象とした退院後の生活行為場面の困難を解決するための理論開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、脳血管障害者と家族介護者が退院後の生活行為場面で直面する困難の概念枠組みを作成し,困難を解決するための理論命題を提出することである。方法は,Yinのケース・スタディ・リサーチを用いた。対象は,在宅脳血管障害者の家族介護者(女7名,男3名),平均年齢59.0歳(SD=9.8)であり,データ収集は,在宅介護でなにが大変であったかを中心に半構成的質問紙による面接調査を実施し質的に分析した。結果として,7つの概念: 「障害者の困難」「介護者の困難」「介護者の対処方法」「意識の転換」「情報」「環境」「障害者/介護者の困難の変化」から枠組みが構造化された。この枠組みにおいて,障害者/介護者の困難は介護者の3つの対処方法により減少,あるいは増加する。理論命題として,「介護者が対処方法1(観察する-工夫する-試す-確認する)をとると障害者/介護者の困難は減少する」が提出された。
- 聖路加看護大学の論文
- 2004-06-23
著者
関連論文
- 在宅ホスピスケアを受ける患者と家族のニーズ : 在宅ホスピスを選択した遺族への調査
- ホスピス-緩和ケア病棟の地域における機能と役割 : 在宅ホスピスケアシステムの構築に向けて医師への面接調査から
- 統合カリキュラムにおける地域看護学実習のあり方 : 保健所・保健センターにおける4年間の実習の経過報告
- 病院と在宅におけるがん終末期患者のQOL : 看護記録の分析を通して
- 在宅ホスピスケアシステムにおけるホスピス・緩和ケア病棟の役割 : 全国ホスピス・緩和ケア病棟への調査から
- 生活の再構築を支える看護の継続性 (特集 現代のリハビリテーション・アプローチを支える考え方)
- 転倒予防教室に参加した地域高齢者の転倒発生および心理的・身体的変化 : 2年間の介入研究から
- 高齢者転倒予防教育プログラム'転ばぬ先の杖'の有用性の検討 : パイロットプログラム : 1ヵ月時点での評価
- 在宅看護における生活のマネジメントとは何か
- 脳血管障害者と家族介護者を対象とした退院後の生活行為場面の困難を解決するための理論開発
- 「住民主体」のコミュニティ・ミーティング手法を用いた健康問題の分析
- 地域高齢者における主観的睡眠障害と健康生活習慣および精神的健康度に関する研究