放射線治療後にみられる両側大脳基底核石灰化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Three cases of bilateral basal ganglia calcification following radiation therapy for brain tumors were presented.In all of them the calcification was not seen on plain skull X-rays but only on CT scan. Case I was a 14 year-old boy who had a course of irradiation 5,000 rads to the brain and 3,300 rads to the spinal axis for cerebellar medulloblastoma at the age of 2 years. Case 2 was a 18 year-old girl who had a course of irradiation 5,990 rads locally for craniopharyngioma at the age of 7 years. Case 3 was a 14 year-old girl who had a course of irradiation 5,600rads locally for suprasellar germinoma at the age of 9 years. The common features of these cases were : 1 ) radiation therapy was given for brain tumors in childhood, 2) more than 5 years had elapsed before calcification was seen, and 3) calcification was observed only on CT.Review of the literature revealed that 7 cases of similar calcification were previously reported. Slight disturbance of calcium metabolism was noted in both of our two cases who were examined in detail. It was suggested that subtle disturbance of calcium metabolism secondary to irradiation to the hypothalamus or directly to the parathyroid might play an important role in the pathogenesis of this disorder. It was expected that similar cases would increase keeping step with further improvement of CT machinery.
- 1978-12-15
著者
-
半田 肇
京都大学脳神経外科
-
山下 純宏
京都大学脳神経外科
-
宗光 博文
京都大学脳神経外科
-
中野 善久
京都大学放射線科
-
山下 純宏
金沢大学医学部附属病院脳神経外科
-
山下 純宏
金沢大学大学院脳神経外科
-
山下 純宏
京大脳外科
-
半田 肇
京都大学医学部脳神経外科学教室
関連論文
- 鞍上部腫瘍における静的動的視野乖離現象の意義
- 頭蓋底髄膜腫の治療オプションとピットフォール : 自然経過,生物学的特性を踏まえて
- 2.広汎な髄腔内播種を来たした頚髄々内腫瘍の1例(一般演題II,第34回 中部脊髄外科ワークショップ,研究会ニュース)
- 頭蓋底髄膜腫の治療オプションと pitfall : 頭蓋底手術, 放射線手術の利点と欠点(PA-4 良性脳腫瘍-治療法の選択と長期成績, 第25回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 2.油性造影剤myodilに起因すると思われる癒着性クモ膜炎に合併した脊髄空洞症の1例(一般演題I)(第33回中部脊髄外科ワークショップ)
- 11 眼窩内より発生し,頭蓋骨及び硬膜転移を来たしたマイボーム腺癌の1例(北日本脳神経外科連合会第28回学術集会)
- 4.静脈性梗塞により完全対麻痺を来したと考えられる脊髄硬膜動静脈瘻の1例(一般演題IV,第32回中部脊髄外科ワークショップ)
- 2.後頭蓋窩腫瘍増大を契機に発症したキアリ奇形の1例(一般演題III,第31回中部脊髄外科ワークショップ)
- 4.重症クモ膜下出血で発症した上位頚椎硬膜動静脈瘤と思われる1例(一般演題III,第29回中部脊髄外科ワークショップ)
- 4.環軸椎回旋性亜脱臼による小児急性斜頚の3例(一般演題II,第28回中部脊髄外科ワークショップ)
- 73 転移性脳腫瘍として発症した腎細胞癌の1例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- 頭部外傷の手術 (New脳神経外科手術マニュアル) -- (2章 脳神経外科における代表的な手術手技)
- グリオーマの手術法 : 総括
- 小脳に発生したpsammomatous gliofibromaの1例
- 全自動ELISAシステムによるゾニサミドおよびハロペリドールの血漿中濃度測定
- マウス脊髄・坐骨神経内におけるグリア細胞の E-cadherin の発現
- 一次感覚神経における末梢神経損傷後のE-カドヘリンとαN-カテニンの発現変化の検討
- 破裂脳動脈瘤症例におけるポジトロンCTを用いた局所脳血流と脳代謝
- 87 急性期局所血栓溶解療法 : FasSTEALTHとGTワイヤーの組み合わせ法(北日本脳神経外科連合会第27回学術集会)
- 瘤内塞栓術後早期に再増大をきたした破裂脳動脈瘤の2例
- 動注 3D-CTA による脳動脈瘤の評価 : 静注 3D-CTA および DSA との比較
- Causalgiaに対する脊髄刺激療法 : PISCES (Percutaneously inserted spinal cord electrical stimulation)の使用経験
- いわゆる非機能性下垂体腺腫における α subunit陽性細胞について
- 高齢都破裂脳動脈瘤の外科的治療戦略
- 椎骨動脈撮影による外傷性後頭蓋窩血腫の診断
- プロラクチノーマに対するブロモクリプチンの効果 - 組織の形態変化と成長解析による評価 -
- 深在性脳腫瘍に対する定位脳手術的バイオプシー : "Bio Tac biopsy cannula"の使用経験
- 悪性脳腫瘍患者の非特異的免疫学的パラメーターに及ぼす放射線治療の影響 : PPD皮内反応とPHA幼若化現象の解離について
- 頭蓋内germ cell tumorにおける血中AFPおよびHCGの診断学的意義について
- 浸潤能からみた脳腫瘍細胞の動態 : Invasion testによるヒト脳腫瘍87例の検討
- 浸潤能からみた脳腫瘍細胞の動態 : Spheroidsを用いた新しいinvasion testの方法について
- 中大脳動脈閉塞性病変に対するSTA-MCA吻合術の血行動態モデル解析
- ACNU動注療法における薬物動態について
- 脳腫瘍の治療効果判定基準について
- 悪性脳腫瘍に対するT細胞増殖因子を応用した特異的免疫療法の可能性 : その基礎
- 人為的高血圧療法を目的とした自動血圧制御装置(第1報) : 装置の開発と動物実験
- マウスグリオーマ特異的キラーT細胞のクローン化
- Nd-YAGレーザー導入によるレーザー脳神経外科手術の進歩
- 脳血管攣縮の新しい治療法 : Fluosol-DA,20%と虚血症状の改善
- マウス頭蓋内移植腫瘍に対するmisonidazoleの放射線増感効果と臨床応用
- 電歪型超音波外科用吸引装置の安全性に関する実験的研究 : 三叉神経誘発電位および組織学的検索による検討
- PP-95 大腸癌脳および脊椎転移に対する外科的切除の意義
- 放射線治療後にみられる両側大脳基底核石灰化について
- 特発作頸動脈・海綿静脈洞瘻の病因 : 臨床病理学的考察
- Klinefelter症候群に発症した多ホルモン産生性 (GH, TSH, PRL) 下垂体腺腫の1例
- 22P-07 脳神経外科病棟における薬剤管理指導 : 抗けいれん剤の薬物療法モニタリング
- マウス神経系におけるE-カドヘリンとα-Eカテニンの結合
- 神経鞘腫におけるE-cadherinと関連蛋白cateninの発現
- 脊髄・末梢神経におけるカドヘリン-カテニン複合体の免疫組織化学的検討
- マウス坐骨神経の再生における接着因子 E-cadherin の作用
- 神経損傷・再生時の末梢性グリアにおけるE型カドヘリンの発現とその意義
- 524 膵癌の MRI 診断(第34回日本消化器外科学会総会)
- P2-1 直腸癌局所再発の診断と治療(第32回日本消化器外科学会総会)
- 39急速に増大した側頭葉pleomorphic xanthoastrocytomaの1例(北日本脳神経外科連合会第26回学術集会)
- 380 組織型からみた肺癌脳転移の検討
- 肺原発巣と脳転移巣の両者の切除
- 新しい完全埋め込み式頭蓋内圧計の開発とその臨床経験
- 無症候性未破裂脳動脈瘤の外科的治療方針(無症候性脳動脈瘤の治療方針)
- angiographically occult cerebral aneurysm : 出血原因不明のクモ膜下出血症例の分析
- 脳動脈瘤の成因に関するWillis輪の形態学的研究
- 10. Medulloblastoma in Two Brothers
- 髄膜腫の再発
- 特発性内頸動脈海綿静脈洞瘻の治療法
- 実験的脳動脈瘤 : 実験条件の再検討および成因に関して
- 症候性ラトケ氏嚢胞の診断と治療 : 24例の臨床的検討
- 頭蓋内胚細胞性腫瘍(ICGCT)における gonadotropin-releasing hormone receptor (GnRHR) の発現
- 21. CT による食道癌におけるリンパ節転移の術前診断(第31回食道疾患研究会)
- 405 切除しえた膵頭部領域癌のCT像の解析(第17回日本消化器外科学会総会)
- 脚間・迂回槽内および周囲の血管性病変に対するtrans-choroidal fissure approachの手術適応-屍体による微小外科的解剖学の研究より-
- Transsphenoidal approach に平行に撮影したCT/MRIによるトルコ鞍部の術前評価
- より安全な脳動脈瘤手術のための頭蓋底手術の応用
- 下垂体腫瘍における治療後の視力視野障害改善の予測 - 静的視野, 動的視野測定と脳血流測定の有用性について -
- 症候性ラトケ嚢胞の診断と治療成績 : 33例の臨床的検討
- 9. Suprasellor teratoma in childhood
- 新しい神経内視鏡的血腫除去術の考案 : エコーガイド,ピールオフシース,硬性鏡・軟性鏡併用の導入
- 鞍上部腫瘍の視床下部-下垂体-副腎皮質系機能について
- グリオーマ移植マウスにおけるキラーT細胞の動態
- 下垂体卒中様の症状を契機に見出されたラトケ嚢胞の3例
- CT上のperiventricular lucency (PVL)
- 第14回日本間脳下垂体腫瘍学会
- SFT transducerの開発と硬膜上脳圧測定の臨床的応用
- 脳血管障害に対する電気的凝固血栓法の応用と問題点
- 松果体部腫瘍の治療について
- 急性期意識障害の新しいGradingとその表現法:いわゆる3-3-9度方式
- 27. Cyanoacrylate 系接着剤を用いた動静脈奇形の塞栓術
- 血管撮影中の脳動脈瘤の破裂
- Combination Therapy (Hypervolemia, Fluosol and Hypertension) の効果と限界
- 61. 脳血管攣縮に発生した出血性梗塞・人為的高血圧療法との関連について
- 53. 脳血管攣縮による脳虚血に対する人工血液 Fluosol-DA, 20%の効果
- "モヤモヤ病"に対する外科的治療:-超音波ドプラ法による検討-
- いわゆるMoyamoya病のSTA-MCA bypass
- 高血圧性脳内出血におけるCT所見とその転帰:-死亡例を中心として-
- 椎骨動脈, 鎖骨下動脈への外科的侵襲の経験
- 特発性頸動脈・海綿静脈洞瘻の7治験例:-組織学的検索よりみた病因論的考察と治療方針-
- 浅側頭-中大脳動脈吻合術における経皮的超音波ドプラ血流計測の意義
- 64. VA-PICA aneurysmへの接近法における工夫
- 脳動脈瘤患者のgradeによる分類
- 最近の多発性脳動脈瘤急性期入院症例
- STA-MCA bypass においておこりうる合併症とその対策
- "Moyamoya"病における InhaIation method による局所脳血流量の測定