Non stress testでの胎動評価法

概要

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Non stress test(以下NSTと略す)において, 胎児がactive stateにあるときのFHRパターンの判読のために, 分娩監視装置, 2台の超音波断層装置及び妊婦の自覚胎動を記録するための胎動マーカーを用いてFHRパターン, 児頭回転様運動, 胎児躯幹回転様運動, ならびに母体自覚胎動の4種の情報を同時に集録し, NSTのreactive, nonreactive判別に重要な意味を持つ胎児回転運動の把握に最適な方法を検討した.その結果, 児頭の観察からはこれら全胎動情報の約77%を得ることができ, 胎児躯幹の観察では約72%が認識可能であつたが, 母体自覚からは約29%が認識されるにすぎなかつた.さらに母体自覚では, 児頭, 胎児躯幹が動いていたいにも拘らず, 胎動を感ずるものが約18%存在した.以上の事から, NST施行時の胎児active stateを反映する胎児回転様運動は児頭回転様運動で代表しうることが知られた.
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1981-12-01