原発性卵管癌14例の臨床的検討
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概要
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1950年から1986年の36年間に癌研婦人科で原発性卵管癌と診断され,治療された14症例を対象に,臨床症状,病理所見,予後などを検討した.本疾患が婦人科悪性腫瘍中にしめる頻度は,0.13%であった.平均年齢は56.0歳.最も多くみられた症状は,不正***出血で11例(79%)にみられ,多量の水性帯下も4例(29%)にみられた.術前の細胞診では6例(43%)が癌細胞陽性であった.治療として,全ての症例に手術が施行された.さらに術後照射または術後化学療法が追加され,2nd look,3rd lookの手術も追加された.病理組織学的には全て腺癌で有り,高分化型腺癌が4例,中分化型が7例,低分化型が3例であった.予後は,はっきりした癌死が2例で,いずれもIII期以上の進行癌であった.5年生存率は57%(4/7)であった.I期癌に限ると5年生存率は80%(4/5)であり,この期の予後は比較的よいと推定された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-11-01
著者
-
陳 瑞東
癌研究会付属病院産婦人科
-
荷見 勝彦
癌研究会付属病院 婦人科
-
浜田 哲郎
癌研究会附属病院婦人科
-
増淵 一正
癌研究会附属病院婦人科
-
陳 瑞東
癌研究会付属病院婦人科
-
平井 康夫
癌研有明病院細胞診断部
-
平井 康夫
癌研究会付属病院婦人科
-
山内 一弘
癌研究会付属病院
-
手島 英雄
癌研究会付属病院婦人科
-
増淵 一正
癌研究会付属病院婦人科
-
郭 宗正
癌研究会附属病院婦人科
-
藤本 郁野
癌研究会付属病院
-
坂本 穆彦
癌研究会癌研究所
-
郭 宗正
癌研究会付属病院婦人科
-
浜田 哲郎
癌研究会付属病院婦人科
-
坂本 穆彦
癌研究会付属病院病理部
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