再発卵巣癌に対するCDDP-ACR療法 : CDDPの少量連続14日間投与を中心として
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概要
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初回化学療法後に再発した6例の卵巣癌患者を対象としてCDDP少量連続14日間投与を中心としたCDDP-ACR療法を施行し, その有用性と副作用について検討した. 1) CDDP-ACRの投与方法: CDDP 10mg/m^2を1日量として24時間連続14日間投与した. ACR (aclarubicin) 10mg/bodyを第2日目から1日おきに14日目まで, 1日2回点滴静注した. 2)対象6症例中CDDPの前治療があつたのは5例であり, それぞれの総投与量は1,320, 780, 750, 475, 340mgであつた. 3) CDDP-ACR療法の奏効性は, CR 1例, PR 5例で奏効率は100%であつた. したがつて, CDDPの前治療のあつた5例に対する奏効率も100%であつた. 4)作用は駆気, 咽吐, 腎障害は軽度であつたが, 骨髄障害が高度であり, 本治療法のdose limiting factorと考えられた. 以上のことからCDDP-ACR療法はCDDPの前治療のある再発卵巣癌に対する治療法としての可能性が期待される.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1989-10-01
著者
-
平井 康夫
癌研究会附属病院
-
荷見 勝彦
癌研究会附属病院
-
清水 敬生
癌研究会附属病院
-
手島 英雄
癌研究会附属病院婦人科
-
浜田 哲郎
癌研究会附属病院婦人科
-
藤本 郁野
癌研究会附属病院婦人科
-
山内 一弘
癌研究会附属病院婦人科
-
増淵 一正
癌研究会附属病院婦人科
-
平井 康夫
癌研有明病院細胞診断部
-
陳 瑞東
癌研究会附属病院婦人科
-
横須賀 薫
癌研究会附属病院婦人科
-
中山 一武
癌研究会附属病院婦人科
-
手島 英雄
癌研究会附属病院
-
清水 敬生
国際医療福祉大学附属三田病院 女性腫瘍センター
-
藤本 郁野
癌研究会附属病院
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