卵巣未分化胚細胞腫にみられるいわゆるリンパ球様細胞の免疫組織学的解析

概要

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概要予後との関連において議論されてきた卵巣来分化胚細胞腫にみられるいわゆるリンパ球様細胞かいがなる種類の細胞であるかについて、6例の腫瘍組織切片に対して単クローソ抗体を用いた免疫酵素抗体法(ABC法)により解析した。単クローソ抗体としてant1-HLA-ABC、ant1-HLA-DR、ant1-HLe-l(human leukocytes)、ant1-Leu-1、-4(pan T cells)、ant1-Leu-2a(klller/suppressor T cells)、ant1-Leu-3a(helper/mducer T cells)、ant1-Leu-12、-14(B cells)、ant1-Leu-M3(monocytes/macro-phages)およひOKT-10(myelold and lymphold precursors、 thymocytes、actlvated T and B cells)を用いた。 HE染色で腫瘍内に認められるリンパ球様細胞ぱHLe・1陽性てあり、骨髄由来てあると判断された。これらHLe-1陽性細胞のほとんとぱLeu-1、-4陽性細胞からなり、さらに、Leu-2a、Leu・3a各陽性細胞に識別されたか、両者ぱほほ同数てあつた。また、これら骨髄由来細胞の大部分ぱHLA-DR陽性であり、これらHLA-DR陽性細胞にぱ、多数のOKT、10陽性細胞、少数のLeu-12、-14各陽性細胞、Leu-M3陽性細胞か認められた。従つて、リンパ球様細胞の大部分はactivated T cellであると判断された。また、腫瘍細胞ぱHLA-ABC、-DRともに陰性てあつた。
社団法人日本産科婦人科学会の論文
1986-12-01