緑色系, 黄色系キウイフルーツ果実の発育および貯蔵中のクロロフィル, カロテノイド色素

概要

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果肉の色調が緑色および黄色を示すキウイフルーツ果実の発育ならびに貯蔵中におけるクロロフィル, カロテノイド色素を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した.総クロロフィル含量は黄色系の'ゴールデンキング'より緑色系の'ヘイワード'が多く, 果実発育初期では'ヘイワード'35∿45 μg/g, 'ゴールデンキング'11∿13 μg/gであったが, 収穫時にはそれぞれ28∿31 μg/g, 5∿8 μg/gに減少した.貯蔵中における総クロロフィル含量は緑色系の'ヘイワード', 'ブルーノ', 黄色系の'ゴールデンキング', 'イ***ークィーン'とも減少した.収穫時のカロテノイド含量は'ヘイワード'ではキサントフィル類6∿8 μg/g, β-カロテン0.9∿1.1 μg/g, 'ゴールデンキング'ではキサントフィル類0.8∿1.0 μg/g, β-カロテン0.2∿0.4 μg/gであった.貯蔵中におけるカロテノイド含量は各品種とも減少した.酸化型カロテノイドのキサントフィル類はネオキサンチン, ビオラキサンチン, ルテイン様物質およびルテインが認められた.炭化水素系カロテノイドはβ-カロテンのみ検出されたがβ-カロテン含量は非常に低く, とくに黄色系果実で低かった.β-カロテン異性体は13-cis+15-cis-β-カロテンより9-cis-β-カロテンの割合が多かった.
1999-09-15