TOGA COARE "なつしま"航海で観測された0゜,156゜Eにおける海洋変動と熱収支
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概要
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TOGA COARE集中観測期間中の1993年2月5日から2月14日にかけ、0゜、156゜Eの定点で連続CTD観測および海上気象観測を行った。水温のデータには、240、340、570、760dbarに水温変動の大きな偏差が見られた。これによる、1000dbarを基準にした海面でのジオポテンシャル・アノマリーの標準偏差は海面で±0.28m^2/s^2であった。海洋表層では、10日平均の0-60dbarの深度の海洋中の貯熱量の時間変化(heat storage rate)は、-27.1Watt/m^2(正は熱を失う)であり、船上で観測を行った海上気象データから計算された10日平均の海面熱フラックスは-24.2Watt/m^2(正は上向きで海洋は熱を失う)であった。この海洋の貯熱量の時間変化と海面のフラックスの差で定義された残差量の一致は、6時間毎の残差量では、計算誤差に比べ十分大きな値を示すにもかかわらず、この観測期間の平均において表層水温が主に海面での熱フラックスによって支配されていたことを示している。
- 社団法人日本気象学会の論文
- 1995-06-15
著者
-
米山 邦夫
海洋科学技術センター
-
安藤 健太郎
海洋科学技術センター海洋観測研究部
-
竹内 謙介
北海道大学低温科学研究所
-
黒田 芳史
海洋科学技術センター(コンビーナ)
-
竹内 謙介
海洋研究開発機構 地球環境観測研究セ
-
安藤 健太郎
JAMSTEC
-
宗山 敬
海洋科学技術センター
-
黒田 芳史
海洋研究開発機構海洋工学センター:(現)(株)マリン・ワーク・ジャパン企画調整室技術開発課
-
黒田 芳史
海洋科学技術セ
-
黒田 芳史
海洋科学技術センター
-
米山 邦夫
海洋科学技術セ
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