トライトンブイ搭載次世代型雨量計測システムの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
海洋上の降雨は,海洋表層の塩分変化や地球上の水循環を考える上で極めて重要である。とりわけ,西部熱帯太平洋および東部インド洋は降雨量が多いため,大気および海洋循環への影響が他の地域に比べて大きい。これまで,この海域で展開しているトライトンブイには光学式雨量計が装備されてきたが,検定や運用上の問題点が多く存在していた。そこで新たに,トライトンブイに最も適した雨量計として,静電容量式雨量計を用いた雨量計測システムを構築した。このシステムに新たな計測制御アルゴリズムを導入した結果,低消費電力で計測データの品質の向上を可能とするシステムの開発に成功した。開発したシステムは2006年以降,実際のブイに装着され,リアルタイムで観測データを安定的に送信している。その観測値はTRMM/PR計測値と矛盾していない。
- 日本海洋学会の論文
- 2008-07-01
著者
-
勝俣 昌己
海洋研究開発機構地球環境観測研究センター
-
勝俣 昌己
海洋研究開発機構・地球環境変動領域
-
松本 健寛
海洋研究開発機構海洋工学センター
-
安藤 健太郎
海洋研究開発機構地球環境観測研究センター
-
石原 靖久
海洋研究開発機構海洋工学センター
-
黒田 芳史
海洋研究開発機構海洋工学センター
-
安藤 健太郎
JAMSTEC
-
石原 靖久
JAMSTEC
-
松本 健寛
JAMSTEC
-
勝俣 昌己
海洋研究開発機構
-
石原 靖久
海洋科学技術セ 研究業務部
-
黒田 芳史
海洋研究開発機構海洋工学センター:(現)(株)マリン・ワーク・ジャパン企画調整室技術開発課
-
黒田 芳史
海洋科学技術セ
-
黒田 芳史
海洋科学技術センター
関連論文
- C312 Subvisual cirrus cloudsの成因について(熱帯大気I)
- D155 客観解析の精度向上に対する強化観測データ追加の効果(気象予報)
- C359 PALAU2008集中観測期間の熱・水収支(熱帯大気)
- C166 インド洋上のスーパークラウドクラスター内で観測された東へ伝播する降水システムの構造(熱帯大気)
- C163 MISMO期間の熱・水収支解析結果と地上・衛星観測値との比較解析(熱帯大気)
- A360 ALERAにおけるMISMOゾンデデータの同化インパクト(解析誤差と鋭敏性,スペシャル・セッション「データ同化と予測可能性」II)
- B114 熱帯インド洋の対流活性期に東へ伝播する降水システムの観測(熱帯大気)
- B113 MISMOのドップラーレーダーによって観測されたスコールラインの特徴(熱帯大気)
- P426 MISMO観測期間中のインド洋上におけるクラウドクラスターの振る舞い
- D460 アンサンブルカルマンフィルタを用いたPALAU2005ドロップゾンデデータの同化インパクト(熱帯大気)
- D459 MISMO集中観測期間中のモルディブレーダーにとらえられた対流の日変化と大気湿潤化過程について(熱帯大気)
- D456 2006年10-12月MISMO集中観測期間中の熱帯インド洋の大気場の特徴について(熱帯大気)
- D455 2006年秋季〜冬季にインド洋上でみられた季節内変動(熱帯大気)
- B153 IORGC/JAMSTECで行われた可搬型レーダーによる気候変動の観測(§1 最近の観測-小規模じょう乱から気候変動まで-(続き),可搬型気象レーダーの現状と将来展望-小規模じょう乱から気候変動の観測まで-,専門分科会)
- P350 2005年6月15日に西部熱帯太平洋上で観測された北進するメソ対流系の環境場の特徴
- C109 ENSO位相の異なる2000, 2001年冬季におけるMJOに伴う擾乱の比較(熱帯大気)
- A155 熱帯西部太平洋で観測した2005/06年冬季の多雨とMJOに伴う降雨帯の北偏について(スペシャルセッション「2005/06年の異常な冬について」II)
- 北半球冬季のミンダナオ島東方における局地的な降水帯
- C408 衛星及び地上観測データに基づく中部赤道インド洋の降水特性(熱帯大気)
- C407 パラオ周辺域における冬季と夏季の対流システムの特徴(熱帯大気)
- C406 西太平洋パラオのBabeldaob島周辺域の降水特性(熱帯大気)
- A210 インド洋における「みらい」観測研究航海MISMOについて(熱帯大気I)
- A208 PALAU2005で観測されたクラウドクラスターの内部構造(熱帯大気I)
- A207 パラオ周辺で実施した航空機観測から得られた水蒸気の南北分布とその放射加熱率(熱帯大気I)
- A206 上層寒冷低気圧の進入に伴う熱帯上部対流圏における湿潤層の起源(熱帯大気I)
- A205 西部北太平洋上での大規模な対流システムの周辺における水蒸気の鉛直分布(熱帯大気I)
- A204 熱帯西部太平洋域における海面熱フラックスの統計的な特徴(熱帯大気I)
- A203 PALAU2004で観測されたレーダーエコーの日変化とその大気湿潤化に対する役割(熱帯大気I)
- A202 パラオ周辺域の降水雲の出現特性(熱帯大気I)
- A201 パラオ周辺域で実施したデュアルドップラーレーダーと航空機を用いた観測の概要 : PALAU2005集中観測(熱帯大気I)
- P303 西進波に影響されたニューギニア島起源の日変化する対流活動(2)
- C302 ドップラーレーダーで観測されたパラオ周辺域の層状性降水システムについて(降水システムI)
- C301 パラオ周辺域におけるデュアルドップラーレーダー観測の概要(降水システムI)
- C106 MJO対流活発期における100km規模の大気鉛直構造の特徴(熱帯大気I)
- C353 ニューギニア島起源の日変化する対流活動と西進波とのカップリング(熱帯大気II)
- C315 熱帯西部太平洋上における大気境界層のリカバリー過程について(熱帯大気I)
- C314 「みらい」と航空機の連携で観測されたMJO降水システム : 2004年3月10日の事例(熱帯大気I)
- C313 「みらい」と航空機の連携による西部熱帯太平洋上の降水システムの観測(熱帯大気I)
- P252 PALAU2002の航空機とレーダーによって捉えられたライン状降水雲の数値実験 その2 : 降水雲の成因について
- P165 西太平洋で観測されたsubvisible cirrusの特徴
- C166 「みらい」MR00-K04航海で観測されたITCZ降水システムの運動量輸送(降水システムII)
- P143 PALAU2002の航空機とレーダーによって捉えられたライン状降水雲の数値実験
- B105 2001年11月29日に西部熱帯太平洋上で発生した竜巻とその環境場について(香水システムI)
- MJO活発期に観測された積雲対流活動と西風バーストの構造
- D451 海大陸の気候力学・天気予報概念の構築を目指して : HARIMAU(Hydrometeorological ARray for Isv-Monsoon AUtomonitoring)計画(熱帯大気)
- 第14回雲・降水国際学会参加報告
- C358 中部熱帯インド洋に見られる乾燥空気侵入特性(熱帯大気)
- C165 MISMOで観測されたインド洋における季節内振動の対流活発化過程(熱帯大気)
- トライトンブイ搭載次世代型雨量計測システムの開発
- C304 熱帯西部太平洋域の降水雲にともなって増加する海面熱フラックスの研究(相互作用)
- P429 TRMMで観測された浅い対流の時空間分布
- 熱帯域における雲降水過程 (総特集 海洋地球研究船「みらい」--その成果と将来) -- (2章 主要課題の成果)
- ARGOデータの補正法について(北太平洋北西部とその縁辺海の水塊変動と循環)(平成13年度共同利用研究集会講演要旨)
- 日本のアルゴ計画の現状報告 : フロートによる観測とそのデータ
- トライトンブイのCTセンサーキャリブレーション : 中層フロートの水温・塩分データ評価に向けて
- TOGA COARE "なつしま"航海で観測された0゜,156゜Eにおける海洋変動と熱収支
- C302 インドネシア・ジャカルタ広域首都圏における豪雨発生環境について : HARIMAU2010集中観測結果速報(熱帯大気,口頭発表)
- P453 熱帯の圏界面付近に発生する巻雲の観測
- C306 赤道域気象・海洋学研究のブレックスルー : 「海大陸COE」構築始まる(熱帯大気,口頭発表)
- C301 PALAU-2010集中観測期間における大気と海洋表層の変動(熱帯大気,口頭発表)
- P156 熱帯太平洋における海面水温と表層塩分の準10年スケール変動(ポスター・セッション)
- P125 熱帯海洋上の大気境界層内の鉛直循環に関する数値シミュレーション
- P106 西太平洋赤道域の下層西風域で観測されたMJO内部の降水システムの構造と発達過程
- D410 トライトンブイにおける光学式雨量計と静電容量式雨量計の同時長期観測(観測手法)
- ADCP用中層係留系の設計及び実海域における挙動
- トライトンブイの塩分データ精度と熱帯太平洋の塩分変動
- 熱帯太平洋における塩分の力学過程への影響 (総特集 熱帯海洋変動--物理・化学・生物の視点から)
- 西部赤道太平洋における表層流速および海上風の変動特性
- 太平洋・インド洋における大気海洋観測研究 : 表面ブイの役割と今後の課題(2007年度秋季大会シンポジウム報告)
- B356 TRMMで観測された降雨と雷活動の季節変化(気候システムIII)
- モンスーン降水系の理解に向けたTRMM 2A25旬平均データセットの構築について
- 熱帯赤道域の海洋・大気観測
- 海洋大循環モデルにおけるエルニーニョ サイクルと低緯度西岸境界流
- P168 1999年ラ・ニーニャから2002年エル・ニーニョへの遷移期における赤道太平洋中央部の海洋混合層の熱バランス
- ADEOS-II/AMSRの検証観測
- 亜熱帯モ-ド水のモニタリング研究
- C308 赤道大気レーダー(EAR)観測による降水タイプ別鉛直流プロファイル(熱帯大気I)
- 熱帯海洋上の大気対流活動観測の現状と今後
- P319 季節内変動に伴う熱水収支変動 : インド洋・西太平洋での近年の特別観測から(ポスター・セッション)
- A463 MJOを巡る観測研究 : MISMOからCINDY2011へ(柳井迫雄先生追悼特別セッション:熱帯気象学の明日へ向けて,専門分科会)
- C208 熱帯海洋上において海洋地球研究船「みらい」で観測された中層に雲底を持つ雲の発生状況と成因(熱帯大気II)
- P327 「みらい」に搭載されたマイクロ波放射計による熱帯海洋上の気温と水蒸気混合比の鉛直プロファイル観測
- C357 MJO対流域通過に伴う鉛直湿度分布の変動(熱帯大気II)
- D453 「みらい」暖水プール域定点観測で得られた降水雲の特徴について(熱帯観測,海洋地球研究船『みらい』における大気観測-これまでの成果と今後の展望,専門分科会)
- D451 海洋地球研究船「みらい」における大気観測研究の現状(海洋地球研究船『みらい』における大気観測-これまでの成果と今後の展望,専門分科会)
- B310 「みらい」2N138E観測点における降水雲の日変化について(熱帯大気)
- 「みらい」2N138E観測点における降水雲の日変化について
- 暖水プール上空に見られる乾燥状態について
- 2001年12月のMJOに伴う対流圏下層の湿度変動について
- 「みらい」MR01-K05航海で観測されたMJOに伴う降水システムについて
- 第8回「東アジア域でのメソ対流系とハイインパクトな気象に関する国際会議(ICMCS-VIII)」参加報告
- P355 HARIMAU2010集中観測におけるNHM予報実験の検証(ポスター・セッション)
- C311 海洋地球研究船「みらい」に搭載されたミリ波雲レーダとライダーを用いて推定した熱帯海洋上における雲底の高度分布(熱帯大気I)
- B309 暖水プール域における対流不活発期の水蒸気分布の特徴(熱帯大気)
- B168 熱帯インド洋の対流圏界面遷移層にみられた短周期擾乱による巻雲変動(スペシャル・セッション「インド洋におけるMJO研究-CINDY2011」,口頭発表)
- B157 CINDY2011観測期間における3次元大気海洋結合領域モデルCReSS-NHOESを用いた毎日のシミュレーション実験(スペシャル・セッション「インド洋におけるMJO研究-CINDY2011」,口頭発表)
- B155 CINDY2011期間中に観測された急激なSST冷却とロスビー波との関係(スペシャル・セッション「インド洋におけるMJO研究-CINDY2011」,口頭発表)
- D460 ミー散乱ライダーによる熱帯海洋上での大気境界層高度と遷移層厚さの観測(II)(プラットフォームとしての役割,海洋地球研究船『みらい』における大気観測-これまでの成果と今後の展望,専門分科会)
- P260 ミー散乱ライダーによる熱帯海洋上での大気境界層高度と遷移層厚さの観測
- D151 西部熱帯太平洋域で実施した大気海洋集中観測PALAU2013(熱帯大気,口頭発表)