トライトン : ENSO現象解明を目指す新しい海洋 : 気象観測ブイネットワーク
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概要
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トライトンブイと名付けられた新しい海洋-気象観測ブイが開発された。開発の経緯, 科学的背景, 科学的目標, ブイの概要, データの流れについて紹介する。このブイ計画を推進していく上での研究目標は, エルニーニョ, アジアモンスーン及び10年/数10年規模の大気・海洋変動の機構解明にある。トライトンブイは, 熱, 水フラックス, 及び海洋での水温, 塩分変化を観測するため, 海上気象観測項目として風向・風速, 気圧, 気温, 相対湿度, 短波放射, 雨量, また, 海洋観測項目として海面から深度750mまでの水温・塩分, 深度10mの流向・流速が計測できる。データは, 準リアルタイムで世界の気象機関に配信されるとともに, 米国海洋大気庁/太平洋海洋環境研究所のブイデータとともにインターネットを通じ公開されている。ブイの有用性を示すため, 時系列データから1998〜2000年のラニーニャに伴う海洋変動について記述した。
- 日本海洋学会の論文
- 2001-03-05
著者
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黒田 芳史
海洋科学技術センター(コンビーナ)
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網谷 泰孝
海洋科学技術センター
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網谷 泰孝
海洋科学技術セ
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黒田 芳史
海洋研究開発機構海洋工学センター:(現)(株)マリン・ワーク・ジャパン企画調整室技術開発課
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黒田 芳史
海洋科学技術セ
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黒田 芳史
海洋科学技術センター
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