1穂内における枝梗着生位置別の米粒のタンパク質,アミロース含有率

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概要

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1穂内における1次枝梗,2次枝梗着生位置別からみた米粒のタンパク質,アミロース含有率について検討した。1.タンパク質含有率は1次枝梗,2次枝梗とも基部から頂部に向かうにしたがい低くなる傾向を示した。また1次枝梗着生粒は2次枝梗着生粒に比べて,いずれの着生位置においても低いタンパク質含有率を示した。2.アミロース含有率は1次枝梗,2次枝梗とも基部から頂部に向かうにしたがい高くなる傾向を示した。また1次枝梗着生粒は2次枝梗着生粒に比べて,いずれの着生位置においても高い値を示した。3.米粒のタンパク質,アミロース含有率と千粒重,開花時期との関係を検討すると,千粒重が重く,開花の早い粒ほどタンパク質含有率は低く,アミロース含有率は高かった。4.1穂内における枝梗着生位置別からみた米粒のタンパク質,アミロース含有率の違いは,穂上位置と密接な関係のある頴花の開花時期の早晩に起因する米粒の成熟度の差異によるものと考えられた。
日本作物学会の論文
1992-12-21

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