研削盤の剛性値選定指針
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概要
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研削盤の剛性が砥石一工作物間の弾性変形量や自励振動の発生に及ぼす影響が詳細に報告されてきた.これらの報告によると, 精度のよい工作物を能率よく加工するためには研削盤の剛性はただ単に高いほどよいということになるが, 実際に研削盤を設計する上では性能的にもまた経済的にも適切な剛性値を設定する必要がある.そこで本研究では加工能率を重視する粗研削作業用の研削盤を対象に, 剛性が弾性変形と自励振動の発生機構に及ぼす影響から, 与えられた砥石駆動用モータの出力を障害なく十分に利用し得るに足る剛性値の選定法を示している, すなわちモータ出力を最大限利用するような加工条件下においても, スパークアウト時間が適切な値をとるために必要とされる静的剛性を求める手順を示し, 次いで動剛性と自励振動の発生限界との関係から, モータ出力を最大限に利用しても自励振動が発生しないために必要となる減衰比を求める手順を示している.
- 公益社団法人精密工学会の論文
- 1982-07-05
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