心療内科受診患者における心身症と身体表現性障害(心身症と身体表現性障害)(第27回日本心身医学会総会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Statistical studies on psychosomatic diseases and somatoform disorders in outpatients in a psychosomatic clinic of Tokyo University Hospital were performed. Subjects were 179 outpatients who visited Dr. Sogo from 1982 to 1984. Table I shows the classification of patients who were diagnosed with DSM-III criteria. As a typical psychosomatic disease, patients with " psychological factors affecting physical condition " numbered 69. As somatoform dlsorders patlents of "somatlzatron disorder " numbered 12 (7%), " conversron drsorder" 6 (3%), " psychosomatic pain" 8 (5%), " hypochondrlasls" 14 (9%), and " atypical somatoform disorder" 3 (2%). The total number of somatoform disorders patients numbered 43 (24%), about 1/4 of the 179 outpatients studied. Differences were found between the DSM-III diagnosis and the diagnosis of the psychosomatic clinic. For example, patients with "somatoform disorders " were diagnosed as " vegetative labile syndrome, " "climacteric disorder, " or " irritable bowel syndrome." Patients with " conversion disorder " were diagnosed as " headache " or "left abdominal pain." Patients with " hypochondnasrs " were dlagnosed " cardrac neurosls" or " chronlc gastntis." These differences were due to the fact that the axis I-diagnosis of DSM-III is based on psychiatric symptomatology while the diagnosis in the psychosomatic clinic, which resembled the axis nl diagnosis of DSMm, is based on somatic symptomatology. Several of these cases are reported. One patient, a 23-year old female, diagnosed as " vegetative labile syndrome " in the psychosomatic clinic, complained of 16 symptoms including abdominal pain, diarrhea, back pain, palpitation and dizziness. Using the DSM-III criteria, she was diagnosed as " somatoform disorders." A 66-year old female, diagnosed as " neck pam " In the psychosomatlc climc was dragnosed as " psychogenrc paln " vath DSM-III cntena as she had no organic damage, and the psychological cause of the pain was clear. As the egogram of patients with psychogenic pain resembled that of hysterical patients, psychogenic pain may be related in some way with hysteria. A 59-year old male visited our clinic for over 17 years complaining of a fear of heart attack. His diagnosis in the psychosomatic clinic was " cardiac neurosis, " but according to DSM=III criteria, because his fear was too strong and without any physical abnormality, he was rediagnosed as " hypochondriasis." Table 2 shows the comparison of patients between the psychiatric clinic and the psychosomatic clinic. In the psychiatric clinic, many patients were observed with "affective disorders " or " schizophrenic disorder." In the psychosomatic clinic, patients with " psychological factors affecting physical condition " were in the majority. In the psychiatric clinic, 100% of patients were found to have " somatoform disorders " in comparison to 24% in the psychosomatic clinic. DSM=III is very useful in understanding patients from a wholistic standpoint.
- 日本心身医学会の論文
- 1987-02-01
著者
関連論文
- 学生定期健康診断における摂食障害を対象とした一次スクリーニングテスト作成の試み : 項目の精選と妥当性の検討
- IID-19 精神身体症状のPOS(problem oriented system)化の一試案(コンサルテーションI)
- 新しい質問紙法・エゴグラムの作成 : 第24回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答
- IIC-2 新しい質問紙法・エゴグラムの作成
- 東大分院心療内科における外来受診患者の実態 : 第24回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答
- II C-8 EDI日本語版の因子構造からみた摂食障害の因果関係モデルについての考察(摂食障害VI)
- 向精神薬Mexazolam(CS-386)の心身症・神経症に対する臨床評価 : Oxazolamとの二重盲検比較試験
- 33.心身症を疑われていた, 小腸クローン病と日本住血吸虫症との合併した1例(第50回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 第7回国際心身医学会議に参加して
- I C-4 摂食障害の一般開放病棟における入院治療の限界について(摂食障害I)
- IB-5 Meal patternおよび体内化学物質の変動からみたMazindolの摂食抑制作用について(第23回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- 血圧バイオフィードバック療法による本態性高血圧症に対する降圧効果について
- 13.摂食障害患者のQT間隔とQT dispersion(第90回日本心身医学会関東・甲信越地方会 演題抄録)
- IE-18 新版TEGの臨床的妥当性の検討(評価尺度)
- ID-1 演題「摂食障害患者のQT間隔とQT dispersion」(摂食障害(III))
- 15.喫煙および光フィードバックが精神・神経・内分泌・免疫軸に及ぼす影響(第73回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 東大式エゴグラム(TEG)第2版の臨床的応用 : TEGパターン分析および多変量解析を用いた健常者群と患者群の比較
- 12.東大式エゴグラム(TEG)第2版の臨床的応用 : 健常者群と患者群のTEGパターンの比較(第72回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 東大式エゴグラム(TEG)第2版の臨床的有用性の検討 : 他の心理テストとの関連
- 心理社会的要因が非インスリン依存型糖尿病に及ぼす影響(その2) : 6ヵ月後のフォローアップデータを用いた研究
- 10. 喫煙と自己脳波フィードバック光駆動療法の相互作用に関する予備的研究(第70回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- IIE-23 東大式エゴグラム(TEG)第2版を用いた疾患による人格特徴の比較 : 身体的病態に影響する心理的諸因子と身体表現性障害について(心理テスト)
- IID-20 東大心療内科におけるコンサルテーション活動(第4報)(コンサルテーションI)
- IC-11 摂食障害患者における病態診断のための半構造化面接の試み(第2報)(摂食障害III)
- IC-10 EDI日本語版の検討(II) : 摂食障害の病型による比較(摂食障害III)
- IC-9 EDI日本語版の検討(I) : 摂食障害患者における主治医評価表との相関関係(摂食障害III)
- 心身医学的教育に現状と展望(心身医学的教育のあり方)
- 17. 自己脳波フィードバック光駆動療法により軽快した抑うつ神経症の1例(第69回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- Anorexia nervosaとバセドウ病を合併した6例について
- 新しい質問紙法エゴグラムの臨床的応用 : その3.心身症のエゴグラム
- 東大式エゴグラムの臨床的応用 : 第25回日本心身医学会総会一般演題質疑応答
- 東大式エゴグラムの臨床的応用(臨床心理 I)
- 情動ストレスのマウス甲状腺機能に及ぼす影響
- 神経性食思不振症の剖検例
- 絶食療法における自律神経機能の研究
- フロセミド長期服用による偽性バーター症候群 : その病態と絶食療法の有用性
- 絶食療法後に認知行動療法的アプローチを行い軽快した神経性過食症の1例
- II-B-40 疾患別エゴグラムのパターン分析(5.臨床心理)
- II-B-13 心身症の社会心理的要因の検討 : いわゆる非行少年における心身症の疫学的調査(4.小児・思春期)
- 11.Eating DisorderにおけるDSTの検討(一般演説(第44回日本心身医学会関東地方会演題抄録))
- 心療内科受診患者における心身症と身体表現性障害(心身症と身体表現性障害)(第27回日本心身医学会総会)
- 思春期における心身症の動向と非行少年にみられる心身症
- いわゆる非行少年における気管支喘息 : 発生頻度の調査
- 1.心療内科受診患者の DSM-IIIによる検討(第42回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- Eating Disorderにおけるデキサメサゾン抑制試験の検討(続報)(摂食障害(2))
- 拘禁性無月経について(産婦人科(1))
- 心療内科受診患者における心身症と身体表現性障害(心身症と身体表現性障害)
- IIC-14 新しい質問紙法エゴグラム(東大式)とCML, YGテストとの関係についての考察(第26回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- 12. 新しい質問紙法エゴグラム(東大式)と, CMI, YGテストとの関係についての考察(第2報)(第41回日本心身医学会関東地方会演題抄録)
- 128 いわゆる非行少年における気管支喘息 : 発生頻度について
- 新しい質問紙法エコグラムの臨床的応用 (その1)
- 新しい質問紙法エゴグラム(東大式)とCMI, Y-Gテストとの関係についての考察(臨床心理(1))
- 気管支喘息と拘禁 : 第25回日本心身医学会総会一般演題質疑応答
- 痙性斜頸6例 (自験例) の臨床的検討 : 第39回日本心身医学会関東地方演題抄録
- C-11-19 バセドウ病の経過に与える影響の心身医学的評価(内分泌, 代謝)
- IA-10 東大分院心療内科における外来受診患者の実態
- A-23 神経性食欲不振症の予後について(第21回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- 神経性食欲不振症の予後について(神経性食欲不振)
- 196. 携帯用RI心機能モニター(VEST)による心理的ストレス負荷が心機能に及ぼす影響の評価(循環器II パニック)
- 気管支喘息と拘禁(呼吸器 IV)
- 老人疾患に対する心身医学的アプローチ : 入院治療の経験から(老人・精神科 II)
- 思春期心身症
- 新しい質問紙法エコグラム作成のこころみ(臨床心理(2))
- 利尿剤乱用について(第22回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- 神経性食欲不振症における末梢血中LH-RH値(第22回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- IB-4 利尿剤乱用について(循環器)
- IA-13 神経性食思不振症における末梢血中LH-RH値(神経性食思不振症(その1))
- 神経性食欲不振症における間脳下垂体機能 (間脳下垂体疾患)
- 演題3 自己脳波フィードバックによる光駆動で出現するαリズムの変化と抹消血好酸球数の変動との相関性について(第22回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 阪神・淡路大震災における心身医学的諸問題(II) : 身体的ストレス反応を中心として
- 摂食障害の病態と治療
- 40. 高血圧症に対する血圧バイオフィードバック療法の効果および適応について(バイオ・フィードバック)
- 180. 心拍変動(CCV-HF, LF/HF)の呼吸回数及び被験者の特性による補正について(精神生理・自律神経)
- 非行少年における心身症 : 高校生との比較
- 10.高校生における食行動と身体の変調(第53回日本心身医学会関東・甲信越地方会演題抄録)
- 新しい質問紙法エゴグラムの臨床的応用(その2) : 神経症のエゴグラム
- 摂食障害の認知行動療法 : その利点と問題点(摂食障害に対する治療の最近の進歩)
- 心身症の疫学-神経性食思不振症に関する疫学的研究 : 厚生省・調査研究班による(心身症の疫学)
- 神経性食欲不振症 : 内分泌学的検討
- II D-2 バセドウ病の発症にストレスが与える影響の評価-第2報-(内分泌・代謝I)
- IB-11 パセドウ病の発症にライフイベントが与える影響の評価 : 生活健康調査票を用いて(内分泌代謝III)
- 神経性食思不振症の一般的精神療法
- 座長の言葉
- トレッドミル運動負荷試験中の呼気ガス分析によるパニック・ディスオーダー患者の運動耐容能の評価
- II F-14 炎症性腸疾患(IBD)についての心理社会的考察 : アメリカ人を対象として(心理・社会的ストレスI)
- 摂食障害の病態と治療(第36回日本心身医学会総会)
- 欧米の心身医学教育から学ぶべきこと(指定発言)(21世紀に向けての心身医学の展望-教育について)(第28回日本心身医学会総会)
- 神経性食思不振症の病態と治療 : はじめに
- 甲状腺機能亢進症の精神分析による治療
- 心身症の家族面接 : 心身症と家族 : シンポジウム
- 摂食障害における死亡例の検討(摂食障害の病態と治療)
- 司会のことば(心身症の発症機序・病態に応じた新たな治療技法の展開)
- 心身医学会と共に歩んできて
- 神経性食欲不振症の臨床像に関する集計的研究
- 摂食障害の長期経過をめぐって(摂食障害の中・長期経過第30回日本心身医学会総会)
- 司会のことば(摂食障害の診断と治療をめぐって)(第34回日本心身医学会総会)
- 内科領域における全人的医療 : 司会のことば(内科領域における全人的医療)(第31回日本心身医学会総会)
- 河野友信・他(編), 「ストレス診療ハンドブック」, A5,276頁, \4,326(4,200), 1990,MEDSI
- 摂食障害の中・長期経過 : 司会のことば(摂食障害の中・長期経過第30回日本心身医学会総会)
- -司会のことば-(食行動と心身のバランス)