摂食障害の長期経過をめぐって(摂食障害の中・長期経過第30回日本心身医学会総会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Eating disorder is regarded as a syndrome or spectrum disease, and so it is difficult to evaluate the long-term prognosis because of its different psychopathologic levels. We studied 20 chronic eating disorder patients (more than 10 years duration from the onset) with regard to weight, eating behavior, menstruation, psychological functioning, psychosocial functioning and clinical course. 16 patients (80%) shifted from anorexia to bulimia with vomiting in their eating behaviors, and their bulimia with vomiting continued. Body weight was still persistently below 85% of the average in 65% of the subjects. Menstrual dysfunction (persistent amenorrea, sporadic, irregular) was reported in 16 patients (80%). The most common psychological symptoms were depressive, obsessive-compulsive tendencies at follow-up. The common personality traits were obsessive-compulsive, avoidant, and borderline features. In particular, patients who were associated with bulimia and vomiting, often act out and abuse. They were diagnosed as borderline personality disorder. Most patients remained poorly adjusted socially. Their relationships with families and with other people were quite impaired.
- 日本心身医学会の論文
- 1990-06-01
著者
-
久保木 富房
東京大学医学部附属病院心療内科
-
末松 弘行
東京大学医学部分院心療内科
-
末松 弘行
東大分院心療内科
-
末松 弘行
川村学園女子大
-
井出 雅弘
札幌明和病院
-
井出 雅弘
東京大学医学部心療内科
-
末松 弘行
東京大学医学部内科第三講座
-
久保木 富房
東京大学医学部分院心療内科
関連論文
- 村林信行監, 働く人の心療内科 : 心とからだが疲れているあなたへ, A5, 212頁, 本体1,300円, 2001年, 双葉社
- パニック障害の脳内機構(シンポジウム : 情動形成とその異常の脳内機構-情動と心身相関のBlack Boxに迫る,2006年,第47回日本心身医学会総会(東京))
- IIF-3 摂食障害患者の自律神経機能とQT間隔及びQT dispersion : その2(摂食障害I)
- IIF-2 摂食障害患者の自律神経機能とQT間隔及びQT dispersion : その1(摂食障害I)
- IG-7 タイプCパーソナリティ測定のための簡便な質問紙の作成(癌(II))
- IID-19 精神身体症状のPOS(problem oriented system)化の一試案(コンサルテーションI)
- Short Interpersonal Reactions Inventory日本語短縮版作成の試み : タイプCパーソナリティ測定を中心として
- IG-6 パーソナリティーと生活習慣、食行動及び生理的指標との関連性の検討 : Short Interpersonal Reactions Inventory日本語短縮版を用いた分析(心理テストII)
- IG-5 Short Interpersonal Reactions Inventory日本語短縮版制作の試み(心理テストI)
- Ecological Momentary Assessmentを超えて : リアルタイムバイオフィードバックの可能性(シンポジウム(1)「先端科学と医療」,第33回 日本バイオフィードバック学会学術総会シンポジウム抄録集)
- ストレスと自律神経症状 : EMAを応用してリアルタイムに捉える
- 造血幹細胞移植におけるリエゾン
- I C-4 摂食障害の一般開放病棟における入院治療の限界について(摂食障害I)
- Ecological Momentary Assessment : 日常生活下でのリアルタイムモニタリング
- 摂食障害のサブタイプにおける認知的障害の程度は同じか? : 認知行動理論からの検討
- 大学病院における心療内科医による悪性疾患患者のサポートのためのコンサルテーション・リエゾン活動(がんの臨床心身医学 : 臨床サイコオンコロジー)
- IIH-11 下垂体前葉におけるInterleukin-6産生細胞の同定(免疫・精神生理)
- IE-18 新版TEGの臨床的妥当性の検討(評価尺度)
- IE-17 新版TEG(東大式エゴグラム)の中国語版の作成(評価尺度)
- IE-13 Psychological Levels System日本語版の開発(評価尺度)
- ID-1 演題「摂食障害患者のQT間隔とQT dispersion」(摂食障害(III))
- シIV-3 大学病院における心療内科医による悪性疾患患者のサポートのためのコンサルテーション・リエゾン活動(がんの臨床心身医学-臨床サイコオンコロジー)
- 大学生の摂食障害(大学生のメンタルヘルスと心身症)
- Anorexia nervosaとバセドウ病を合併した6例について
- 摂食障害の臨床像についての全国調査
- 東京大学心療内科の30年(第47回日本心身医学会総会)
- ジアゼパム注入睡眠療法の臨床効果と奏効機序に関する研究
- 情動ストレスのマウス甲状腺機能に及ぼす影響
- 神経性食思不振症の剖検例
- 絶食療法における自律神経機能の研究
- フロセミド長期服用による偽性バーター症候群 : その病態と絶食療法の有用性
- 絶食療法後に認知行動療法的アプローチを行い軽快した神経性過食症の1例
- 司会のことば(シンポジウム:脳科学による心身症の解明,2008年,第49回日本心身医学会総会(札幌))
- 貝谷久宣著, 「不安・恐怖症のこころ模様」, 四六判, 237頁, 定価1,575円, 2008年, 講談社
- 貝谷久宣, 熊野宏昭編, 「マインドフルネス・瞑想・坐禅の脳科学と精神療法」, A5判, 134頁, 定価2,835円, 2007年, 新興医学出版社
- 貝谷久宣著, 気まぐれ「うつ」病-誤解される非定型うつ病-, 新書判, 208頁, 定価714円, 2007年, 筑摩書房
- 東京大学心療内科の30年
- 司会のことば(心身医学からみたコンサルテーション・リエゾン活動の現状と問題点)(第38回日本心身医学会総会)
- 心療内科受診患者における心身症と身体表現性障害(心身症と身体表現性障害)(第27回日本心身医学会総会)
- IF-2 糖尿病患者のmoodに影響を与える身体的, 心理社会的因子の検討(糖尿病)
- IID-2 新版TEG(仮称)開発の経緯(心理テストIII)
- IF-5 摂食障害患者におけるエゴグラムおよびストレスコーピングの評価(ストレス・対処行動)
- ロールシャッハ・テストによる摂食障害患者の臨床像の特徴についての考察
- C-11-19 バセドウ病の経過に与える影響の心身医学的評価(内分泌, 代謝)
- 摂食障害の機能画像解析研究 : FDG-PET study(摂食障害 : 医療と研究の現状とこれからの展望)
- 196. 携帯用RI心機能モニター(VEST)による心理的ストレス負荷が心機能に及ぼす影響の評価(循環器II パニック)
- IIH-12空間恐怖に対する光フィードバックを用いたバーチャル脱感作治療システム開発の試み(治療I)
- 演題3 自己脳波フィードバックによる光駆動で出現するαリズムの変化と抹消血好酸球数の変動との相関性について(第22回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 阪神・淡路大震災における心身医学的諸問題(II) : 身体的ストレス反応を中心として
- 摂食障害の病態と治療
- 40. 高血圧症に対する血圧バイオフィードバック療法の効果および適応について(バイオ・フィードバック)
- 緊張型頭痛の診断・治療ガイドラインに関する研究(シンポジウムI/心身症の診断基準と治療ガイドライン)
- 症例サマリーの書き方について
- 180. 心拍変動(CCV-HF, LF/HF)の呼吸回数及び被験者の特性による補正について(精神生理・自律神経)
- うつ病の理解と接し方
- 非行少年における心身症 : 高校生との比較
- 新しい質問紙法エゴグラムの臨床的応用(その2) : 神経症のエゴグラム
- IID-8 骨髄移植患者における短期的心理指標の検討(心理療法II)
- I-4 大学生の摂食障害(大学生のメンタルヘルスと心身症)
- 摂食障害患者の自律神経
- 摂食障害の認知行動療法 : その利点と問題点(摂食障害に対する治療の最近の進歩)
- 摂食障害における死亡例の検討(摂食障害の病態と治療)(第36回日本心身医学会総会)
- 心身症の疫学-神経性食思不振症に関する疫学的研究 : 厚生省・調査研究班による(心身症の疫学)
- 神経性食欲不振症 : 内分泌学的検討
- II D-2 バセドウ病の発症にストレスが与える影響の評価-第2報-(内分泌・代謝I)
- IB-11 パセドウ病の発症にライフイベントが与える影響の評価 : 生活健康調査票を用いて(内分泌代謝III)
- アレキシシミアを伴う書痙に対するフォーカシングの試み
- 神経性食思不振症の一般的精神療法
- 心療内科外来における老人医療に関する統計的調査(生涯各期における心身症をめぐる諸問題 : 老年期)
- 座長の言葉
- トレッドミル運動負荷試験中の呼気ガス分析によるパニック・ディスオーダー患者の運動耐容能の評価
- 身体感覚増幅尺度日本語版の信頼性・妥当性の検討 : 心身症患者への臨床的応用について
- 心身症と神経症の臨床的特徴 : DSM-III-Rによる検討
- 摂食障害の心身医学的診断の進め方
- 大学病院における実践内容
- II F-14 炎症性腸疾患(IBD)についての心理社会的考察 : アメリカ人を対象として(心理・社会的ストレスI)
- 摂食障害の病態と治療(第36回日本心身医学会総会)
- 欧米の心身医学教育から学ぶべきこと(指定発言)(21世紀に向けての心身医学の展望-教育について)(第28回日本心身医学会総会)
- 摂食障害の認知行動療法 : その利点と問題点(摂食障害に対する治療の最近の進歩)(第37回日本心身医学会総会)
- 司会のことば(各国の心身医学の現状)
- 小此木啓吾著, 「フロイト思想のキーワード」, 新書判, 388頁, 本体820円, 2002年, 講談社
- 「こころの治療薬ハンドブック改訂第2版」(四六/224頁/本体2,600円/2001年/星和書店)
- もっと知りたい精神科のカウンセリング
- 摂食障害
- 心身症の家族面接 : 心身症と家族 : シンポジウム
- 摂食障害における死亡例の検討(摂食障害の病態と治療)
- 摂食障害の長期経過をめぐって(摂食障害の中・長期経過第30回日本心身医学会総会)
- バリー・R・キャシレス 著, 浅田仁子 長谷川淳史 訳, 「代替医療ガイドブック」, 四六, 484頁, 本体3,200円, 2000年, 春秋社
- リー・ベアー 著, 越野好文 五十嵐透子 中谷英夫 訳, 「強迫性障害からの脱出」, 四六, 352頁, 本体2,200円, 2000年, 晶文社
- 河野友信 山岡昌之 石川俊男 一條智康 編, 「最新心身医学」, B5, 286頁, 本体2,800円, 2000年, 三輪書店
- ブロンウィン・フォクス著, 上島国利, 樋口輝彦監訳「パニック・ディスオーダー入門-不安を克服するために」, 四六, 183頁, 本体\1,800,1998,星和書店刊
- イタリア人と国際会議
- 思春期・青年期の心身医学
- パニック・ディスオーダーと抑うつ(不安と抑うつの基礎と臨床)(第37回日本心身医学会総会)
- 筒井末春・中野弘一著, 「新心身医学入門」, A5,343頁, \4,635,1996,南山堂
- 指定発言(認定試験の新たな改革をめぐって)
- 日本語版Eating Disorder Inventory-91の因子構造について
- 白衣高血圧症に対する行動療法的アプローチ : 血圧バイオフィードバック法による短期の降圧効果についてのパイロットスタディ(原著)
- 「心療内科領域における行動療法・認知行動療法の展開」(会長講演)