ロールシャッハ・テストによる摂食障害患者の臨床像の特徴についての考察
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概要
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摂食障害(ED)の病型や臨床症状と, ロールシャッハ・テスト(ロ・テスト)により捉えられる人格特徴の関係について, 2方向から検討した.第1に, 拒食と過食という病型別による人格特徴をロ・テストを用いて把握したが, ロ・テストの結果にばらつきがみられ, 平均値からの特徴の把握は困難であった.第2に, 全ED患者をロ・テストの結果に基づいてクラスター分析によりグループ化し, 人格特徴とEDの病型や臨床症状との関連を検討した.その結果, ロ・テスト上ED患者が2群に分離し, 1群はEDの多くの患者に共通する特徴, 他の1群は境界人格構造水準といえ, 過食症であれば即行動化が多いというのではなく, 過食症の中に行動化の多いものがみられるという結果が得られた.
- 日本心身医学会の論文
- 1998-02-01
著者
-
久保木 富房
東京大学医学部附属病院心療内科
-
熊野 宏昭
東北大学医学系研究科人間行動学分野
-
末松 弘行
東大分院心療内科
-
野村 忍
東京大学医学部心療内科
-
末松 弘行
川村学園女子大
-
末松 弘行
名古屋学芸大学ヒューマンケア学部
-
末松 弘行
川村学園女子大学
-
原田 眞理
東京大学医学部心療内科
-
久保木 富房
東京大学医学部分院心療内科
-
野村 忍
東京大学医学部分院心療内科
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