森林資源の新しい管理方策に関する研究(II) : 「立山・飛越地域」におけるケース・スタデイ

概要

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近年,林業を取り巻く厳しい状況の中で,従来の木材生産では森林資源を充分に管理していけない地域がある。そのような地域では,新しい森林資源管理のあり方を森林レクリエーションの中に求めなくてはならない。また国民の自然に対する意識の高まりの中で,森林地帯のレクリエーション利用が注目されており,全国各地に多くのレクリエーション・エリアが設定されてきている。ところが従来のレクリエーション計画では,施設計画ばかり先行してきた。しかし今後は利用者側も施設の良質化という点ばかりでなく自然度の高いレクリエーション・エリアを好むようになるであろう。そのような開発を進めることは同時に地域住民にも充分なアメニティを保証する。以上のことを考慮してレクリエーション開発を進めるには,レクリエーション・エリア全体を考慮した広域計画のあり方が問われることになる。そこで本研究では,森林レクリエーションの現況を調査・分析した上で森林資源などに基づくレクリエーション・エリアのゾーニングをした。それによって森林レクリエーション計画を作成する上で必要な条件について考慮した。その結果以下のことが欠かせないことを指摘できた。(1)森林レクリエーションのソフト・プログラムを持つ(2)レクリエーション・エリアの設計プロセスを持つ(3)森林所有者に対する新しい制度の創設さらに(2)については以下の5点を指摘する。a.空間構成の明確化 b.計画に当たって必要条件の確認 c.施設モデルの設計手法の確定 d.地区モデルの設計手法の確定 e.地区モデルの設計プロセスの確定
岐阜大学の論文
1989-12-25

森林資源の新しい管理方策に関する研究(II) : 「立山・飛越地域」におけるケース・スタデイ

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