木材価格の形成機構に関する研究 : ヒノキ丸太の商品分化

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概要

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ヒノキ丸太を,径級と長級とによって区分された椪ごとに,材積と椪価格の相関,椪価格とm^3単価の相関を見て,価格形成タイプを検出した結果,次の事実が判明した。小丸太3m材と小丸太4m材とは,材積・椪価格相関を有し,椪価格・m^3単価の相関はない。従って,この価格形成タイプを材積規定型となし得る。そして,この対極にあるのが中目6m材と太丸太4m材で,上述2つの相関が全く逆になっている。そこでこれらをm^3単価規定型とした。以上2タイプの中間型として柱6m材があり,この椪では材積規定型とm^3単価規定型の2タイプが共存しかつ明瞭に2区分されて現れる。これを2分化型とした。これら3タイプのそれぞれの中間に,柱3m材と柱4m材のグループと,中目3m材と中目4m材のグループがある。前者は,材積規定型が崩れて行く過程にあるため分化移行型とし,後者は,m^3単価規定型への移行型であるため収束移行型とした。
1987-12-25

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