都市近郊里山地帯の最適利用モデルの策定に関する研究(I) : 実態のモデル化手法
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概要
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都市近郊里山地帯の利用実態の分析に当たっては,在来の山村調査手法では有効性をもたないので,独自の手法開発と適用を図った。その結果,研究において受容可能でかつ適合性をもつ手法として以下のとおり確定した。(1)土地利用種目別定量把握。(2)緑地利用形態別定量・定性相関把握。(3)森林及び耕地残存の区域別定量・定性パターン化と区域間合成。(4)都市圏発展のベクトル解析。(5)緑地減少過程の把握。(6)森林植生及び土地利用パターンの断面図化。(7)里山利用特性のマトリックスと利用適性度。以上により実態分析を行ない,各地域の特性把握をなし得る。それを踏まえて実態をモデル化して行くことが目的なのだが,本報告では,(a)土地利用におけるモデル化,(b)都市緑地配置によるモデル化,という2つのまとめを行なった。その結果,前者においては,(イ)森林と耕地とが2分割され,その間に市街地化部分がはさまるモデル,(ロ)森林と緑地・市街地混合地域が2分割され,耕地は独立因子としての意義をもたないモデル,(ハ)全域的に市街地化され,森林が局限されて残存するモデル,という3モデルが検出された。後者については,(イ)面状・連続モデル,(ロ)点状・分散モデル,(ハ)面状・偏在モデルの3モデルを設定し得た。
- 岐阜大学の論文
- 1985-12-15
著者
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