森林資源の新しい管理方式に関する試論 : 森林のレクリェーション利用に対応して
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概要
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木材生産をめぐる厳しい状況や森林に対する一般の人々の関心の高まりなどを反映して,最近森林のレクリェーション利用が活発になってきた。当然,この新しい利用に対応した資源管理論が必要となるはずであるが,現状ではそれが欠けている。本報告では,森林のレクリエーション利用の現状を調査・分析した上で,それに対応した資源管理の理論と手法の確立について考察した。その結果以下のことが指摘できた。(1)森林のレクリェーション利用の中には,施設利用タイプ,空間利用タイプ,環境利用タイプ,景観利用タイプの4つが含まれていること。(2)森林資源管理については,その視点として,原則,計画,技術,管理主体の4つが考えられること。このうち,計画は利用タイプに大きく規定され,そして管理主体が最も大きな意味を持つ。以上2点を踏まえて,今後より具体的な資源管理の手法を明示していく必要がある。
- 岐阜大学の論文
- 1988-12-25
著者
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