林業経営の実態と経営者の意識構造

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概要

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研究対象として選んだのは岐阜県林業経営者協会会員の424名であり,岐阜県内の林業経営者のリーダー層である。研究対象における林業経営の実態は,産出より投入がかなり優先している傾向がみられた。伐採を手控えて,伐採周期が不確定な林家と経営基盤である森林が保育期にある林家が多いためであろう。さらに,クロス集計による意識構造分析の結果,次のような経営者像が浮かび上がった。1.伐期選択と伐採周期を関連づけて意識していない。2.間伐より保育を優先して実施していると意識している。3.作業の実施状況は流動資本によって規定されていると意識している。4.伐採活動以外は,計画どおり実施していると意識している。5.森林組合の林産事業は低調であると評価している。6.間伐活動から生じている問題点である路網の未整備を解決しようとする意識面での表れか弱い。以上の結果から,林業経営の改善を進めるために,意識面でのアプローチを図ることが重要であるという結果が得られた。
1988-12-25

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