都市近郊里山地帯の最適利用モデルの策定に関する研究(IV) : 都市成長と里山空間の変貌 : 山形県鶴岡市・山形市,栃木県栃木市,広島県尾道市,香川県高松市,愛媛県宇和島市,大分県日田市及び長崎県長崎市の実態分析
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概要
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都市近郊の里山地帯は,都市成長のインパクトによって変貌させられて行くが,森林及び農地としての利用と都市化のベクトルとは,相互に交錯する場合と,画然と区分されて働く場合と,二通りのタイプがある。前者の場合は,両ベクトルの連関を調整し,どのように併存ネットワークを形成するか他都市空間構成上の問題となるのに対して,後者の場合は,両者の均衡点をどう設定するのかが問題となる。本研究では,鶴岡市・山形市(山形県),栃木市(栃木県),尾道市(広島県),高松市(香川県),宇和島市(愛媛県),日田市(大分県),長崎市(長崎県)の8都市を選んで,都市域内における土地利用の変化,農地及び森林の減少過程,土地利用パターン,都市域発展ベクトルの解析を行った。その結果,土地利用区分の配置モデルとして,次の5モデルを設定し得た。(1〜3は従来得ていたモデルである)1.森林と農地とが大きく2分割され,その間に混在地が介在する。3.森林と混在地とが2分割されて配置される。3.新興住宅地が広く配置され,高密な都市化が進展し,森林はその外側に残置される。4.市街地・混在地・新興住宅地(都市部)を農地が囲み,その外側を森林が囲む。5.都市部を森林が囲む。以上の5つのモデルによって,わが国の都市の空間構成の典型を示すことができよう。
- 岐阜大学の論文
- 1987-12-25
著者
-
林 進
岐阜大学地域科学部
-
林 進
岐阜大農学部
-
林 〓
岐阜大学農学部林学科森林経営学研究室
-
福田 五月
岐阜大学農学部林学科森林経営学研究室
-
伊藤 修宏
岐阜大学農学部林学科森林経営学研究室
-
江本 祐子
岐阜大学農学部林学科森林経営学研究室
-
福田 五月
岐阜県林政郎自然保護課
-
伊藤 修宏
岐阜大学農学部生物資源生産学科
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