日本人の入浴行動に関する時代的経緯の考察
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概要
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日本人の入浴行動を,第一段階として,奈良時代の体浴から現代の入浴状況の時代的経緯を知り,第二段階として,現代日本人が考えている入浴行動の意識について,20〜89歳の各年代層を若・中・高年層に分けて調査を行った。そして,戦後に欧米の生活様式の影響を受けた日本の生活習慣の中から,入浴行動の意識変化に焦点を当て,現代社会の状況も関連させて考察した。その結果,現代の生活における入浴時間は,"短湯"の傾向にあった。このことは,内風呂やシャワーの普及率の増加によって,入浴行動が容易になったことや,現代生活のテンポの速さが関連していることが推測される。また,中年層の男性では,1970年代から80年代にかけて"能率"志向から"情緒"志向に意識変化したといわれているが,分析の結果からも"情緒"志向のひとつである,身近な者とのコミュニケーションを求めていることが推測される。
- 足利短期大学の論文
- 1994-12-15
著者
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