<原著>パーソナリティ特性のタイプ別による職務ストレス : 主観的ストレス感「高」「低」タイプ別による相違【看護学】
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概要
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本研究は,老人福祉施設スタッフの主観的ストレス感においてx^2検定で有意差があった属性,職務上のストレッサー,心理的ストレス反応との因果関係をパーソナリティ特性としての主観的ストレス感を「高」「低」タイプ別に分析し検証したものである。主観的ストレスを感じやすい「高」タイプでは,学歴は職務上で生じるストレッサーに対して直接的な影響を及ぼしていた。さらに,自己の健康状態が不安定なときにストレッサーを生じやすくなっていた。このタイプでは職務上で何らかのストレッサーが生じると,直接的に情動的反応や認知・行動的反応に影響を及ぼしてしまうことが明らかになった。主観的ストレスを感じにくい「低」タイプでは,学歴や相談相手は職務上のストレッサーの直接的な原因にならなかった。しかし,主観的ストレス感「高」タイプと同様に,ストレッサーを認知することによって情動状態に変化が生じ,間接的に認知・行動的反応を起こす誘因になることが明らかになった。
- 1997-03-15
著者
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