<原著>介護職の仕事の満足度に対する生活ストレスが及ぼす影響(看護学)
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概要
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本調査研究は,特別養護老人ホームの介護職の仕事への満足度に対する,個人に帰属する生活ストレスが及ぼす影響について検討した。調査項目は,健康状態,主観的ストレス感,仕事への満足度の因子としては,仕事内容・上司・同僚・給料・勤務時間と勤務体制である。調査対象は,層化多段無作為抽出法により,実際に介護に携わっている初任,中竪クラスの寮母職の女性から抽出した。有効回答413名であった。得られた結果から明らかになったことは,介護職の仕事への満足度に対しては, 自己の健康状態や主観的なストレス感が強い影響を及ぼしていた。日常の生活ストレスのうち,仕事への満足度と自己の健康状態との間には関連がみられた。さらに,仕事への満足度と主観的ストレス感との間にも関係がみられた。とくに対人関係である「上司」「同僚」に関わる要素において1%(p<.001)の危険率で有意差があった。つまり,介護職の生活ストレスの一つとして規定した主観的ストレス感は対人的要因によるもの,とくに上司や同僚との対人関係による葛藤によって影響されることが示唆された。
- 足利短期大学の論文
- 1998-03-15
著者
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