卵巣癌を夫から告知された患者の治療の立ち向かいと患者把握に伴う看護の一考察
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概要
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夫からの卵巣癌告知を受け止めた宗教的信念から,闘病意欲がある患者の看護にして考察した。患者の受け持った期間は第1期手術後7日目から化学療法の受容,第2期化学療法中から退院までの二期に渡った3週間である。この間,日常生活ケアの関わり,つまり排便困難の予防方法,不眠時の足浴,四肢のマッサージ,創癒合促進と感染予防への消毒の徹底,脱毛の喪失感と受容行動,気分不快の背部マッサージ等々を通し,身体の苦痛の緩和や夫,本人の強い信念と励ましにより化学療法の終了と退院に至る安定した経過をとった。この結果,日常生活に対する細部の介入から患者・看護者の信頼関係ラポールの形成が強化した。人間は苦悩があれば信仰があるなしに関わらず信頼関係の深い確立によって信じる者の強い意志が闘病意欲を高める。患者は夫と宗教を信念に一層意欲が高揚し,治療の成功と退院に至る。今後継続的関わりは予後の患者の危機に役立つと信じる。
- 1994-12-15
著者
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