ユーペニシリウム・ジャバニカムIFM 58214株から得られる抗真菌物質
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概要
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本菌の活性本体は常に大量のスピクリスポール酸(SPA)(3) と挙動を共にするが、3は抗A. fumigatus活性を示さなかった。各種カラムクロマトグラフィーにて活性本体の分取を試みるが、顕著な活性の低下をもたらした。 活性分画から3を再結晶で出来るだけ除去後、ジアゾメタンで処理し、2-(2-カルボキシエチル)-3-デシルマレイン酸無水物モノメチルエステル(2)、SPAジメチルエステル(4)、2-(2-カルボキシエチル)-3-デシル-2-ヒドロキシコハク酸トリメチルエステル(6)を得た。よって、活性本体は2または6の脱メチル体であることが分かった。1と5を調整し活性を確認したところ、1が活性を示した。また、活性を示す分画の1H NMRスペクトルには化合物1の特徴的なシグナルを確認できたことを併せ、本菌の活性本体を化合物1と決定した。
- 2011-07-31
著者
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