わが国の慢性透析療法の現況 : 2005年12月31日現在
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概要
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2005年末の統計調査は全国の3,985施設を対象に実施され, 3,940施設 (98.87%) から回答を回収した. 2005年末のわが国の透析人口は257,765人であり, 昨年末に比べて9,599名 (3.87%) の増加であった. 人口百万人あたりの患者数は2,017.6人である. 2004年末から2005年末までの1年間の粗死亡率は9.5%であった. 透析導入症例の平均年齢は66.2歳, 透析人口全体の平均年齢は63.9歳であった. 透析導入症例の原疾患毎のパーセンテージでは, 糖尿病性腎症が42.0%, 慢性糸球体腎炎は27.3%であった.透析患者全体の血清フェリチン濃度の平均 (±S.D.) は191 (±329) ng/mLであった. 血液透析患者の各種降圧薬の使用状況では, カルシウム拮抗薬が50.3%に, アンギオテンシン変換酵素阻害薬が11.5%に, アンギオテンシンII受容体拮抗薬が33.9%に投与されていた. 腹膜透析患者の33.4%が自動腹膜灌流装置を使用していた. また7.3%の患者は日中のみ, 15.0%の患者が夜間のみの治療を行っていた. 腹膜透析患者の37.2%がイコデキストリン液を使用していた. 腹膜透析患者の透析液総使用量の平均は7.43 (±2.52) リットル/日, 除水量の平均は0.81 (±0.60) リットル/日であった. 腹膜平衡試験は67%の患者において実施されており, D/P比の平均は0.65 (±0.13) であった. 腹膜透析患者の年間腹膜炎発症率は19.7%であった. 腹膜透析治療状況に回答のあった126,040人中, 676人 (0.7%) に被嚢性腹膜硬化症の既往があり, 66人 (0.1%) は被嚢性腹膜硬化症を現在治療中であった.2003年の透析人口の平均余命を, 男女の各年齢毎に算定した. その結果, 透析人口の平均余命は, 同性同年齢の一般人口平均余命のおよそ4割から6割であることが示された.
- 社団法人 日本透析医学会の論文
- 2007-01-28
著者
-
重松 隆
和歌山県立医科大学腎臓内科・血液浄化センター
-
鈴木 一之
日本透析医学会統計調査委員会 統計解析小委員会
-
井関 邦敏
日本透析医学会統計調査委員会
-
中井 滋
日本透析医学会統計調査委員会 統計解析小委員会
-
守田 治
日本透析医学会統計調査委員会
-
伊丹 儀友
日本透析医学会統計調査委員会
-
椿原 美治
日本透析医学会統計調査委員会
-
椿原 美治
大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
-
木全 直樹
東京女子医科大学血液浄化療法科
-
和田 篤志
日本透析医学会小委員会
-
政金 生人
日本透析医学会統計調査委員会
-
篠田 俊雄
日本透析医学会統計調査委員会
-
丸林 誠二
日本透析医学会統計調査委員会
-
木全 直樹
日本透析医学会小委員会
-
若井 建志
日本透析医学会小委員会
-
秋葉 隆
日本透析医学会統計調査委員会
-
重松 隆
日本透析医学会統計調査委員会
-
山縣 邦弘
日本透析医学会統計調査委員会
-
渡邊 有三
日本透析医学会統計調査委員会
-
丸林 誠二
日本透析医学会
-
椿原 美治
日本透析医学会
-
濱野 高行
日本透析医学会統計解析小委員会
-
庄司 哲雄
日本透析医学会統計解析小委員会
-
土田 健司
日本透析医学会統計解析小委員会
-
中元 秀友
日本透析医学会統計解析小委員会
-
勝二 達也
日本透析医学会統計調査委員会 小委員会
-
両角 國男
日本透析医学会統計調査委員会
-
山下 明泰
日本透析医学会統計調査委員会 小委員会
-
井関 邦敏
日本透析医学会
-
土田 健司
川島病院
-
木全 直樹
日本透析医学会
-
篠田 俊雄
日本透析医学会
-
重松 隆
日本透析医学会
-
山縣 邦弘
日本透析医学会
-
渡邊 有三
日本透析医学会
-
渡邊 有三
名古屋大学第3内科
-
若井 建志
日本透析医学会
-
椿原 美冶
大阪急性期医療センター腎臓内科
-
山下 明泰
()
-
土田 健司
大阪市立大学 大学院 医学研究科 代謝内分泌病態内科学
-
中井 滋
日本透析医学会小委員会
-
若井 建志
日本透析医学会統計解析小委員会
-
木全 直樹
日本透析医学会統計調査小委員会
-
重松 隆
透析導入研究会
-
椿原 美治
東京医科歯科大学 医学部腎臓内科
-
鈴木 一之
日本透析医学会小委員会
-
秋葉 隆
日本透析医学会
-
秋葉 隆
日本透析医学会学術委員会コンピュータ化検討小委員会通信共通化ワーキンググループ
-
秋葉 隆
東京医科歯科大学 医学部腎臓内科
-
秋葉 隆
東京女医大 病院 腎臓病セ 血液浄化療法科
-
伊丹 儀友
日本透析医学会
-
土田 健司
川島会川島病院
-
中元 秀友
日本透析医学会統計調査委員会統計解析小委員会
-
椿原 美治
大阪府立急性期・総合医療センター腎臓高血圧内科
-
政金 生人
日本透析医学会
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