わが国の慢性透析療法の現況 : (2009年12月31日現在)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2009年末の統計調査は全国の4,196施設を対象に実施され,4,133施設(98.5%)から回答を回収した.2009年末のわが国の透析人口は290,661人であり,昨年末に比べて7,240名(2.6%)の増加であった.人口百万人あたりの患者数は2,279.5人である.2008年末から2009年末までの1年間の粗死亡率は9.6%であった.透析導入症例の平均年齢は67.3歳,透析人口全体の平均年齢は65.8歳であった.透析導入症例の原疾患ごとのパーセンテージでは,糖尿病性腎症が44.5%,慢性糸球体腎炎は21.9%であった.施設調査の結果,日本透析医学会の透析液水質管理基準である透析液エンドトキシン濃度0.05EU/mL未満は,回答施設の84.2%において達成されていた.回答施設の98.2%において,日本透析医学会の透析液水質管理基準による細菌数推奨値100cfu/mL未満は達成されていた.患者調査において腹膜透析とともに血液透析など体外循環を利用した血液浄化法を併用しているとされた患者は1,720人であった.日本透析医学会の二次性副甲状腺機能亢進症治療ガイドラインが推奨する管理目標を,血清カルシウム濃度,血清リン濃度,そして血清intact-PTH濃度の三つのパラメータ全てにおいて満たしていた患者は,全体の24.8%であった.調査回答患者の9.8%に認知症合併を認めた.
著者
-
鈴木 一之
日本透析医学会統計調査委員会 統計解析小委員会
-
井関 邦敏
日本透析医学会統計調査委員会
-
中井 滋
日本透析医学会統計調査委員会 統計解析小委員会
-
守田 治
日本透析医学会統計調査委員会
-
伊丹 儀友
日本透析医学会統計調査委員会
-
椿原 美治
日本透析医学会統計調査委員会
-
和田 篤志
日本透析医学会小委員会
-
政金 生人
日本透析医学会統計調査委員会
-
篠田 俊雄
日本透析医学会統計調査委員会
-
丸林 誠二
日本透析医学会統計調査委員会
-
木全 直樹
日本透析医学会小委員会
-
若井 建志
日本透析医学会小委員会
-
伊丹 儀友
医療法人母恋日鋼記念病院腎センター
-
重松 隆
日本透析医学会統計調査委員会
-
山縣 邦弘
日本透析医学会統計調査委員会
-
渡邊 有三
日本透析医学会統計調査委員会
-
丸林 誠二
日本透析医学会
-
伊丹 儀友
日鋼記念病院腎センター
-
椿原 美治
日本透析医学会
-
濱野 高行
日本透析医学会統計解析小委員会
-
尾形 聡
日本透析医学会統計解析小委員会
-
庄司 哲雄
日本透析医学会統計解析小委員会
-
谷口 正智
日本透析医学会統計解析小委員会
-
土田 健司
日本透析医学会統計解析小委員会
-
中元 秀友
日本透析医学会統計解析小委員会
-
西 裕志
日本透析医学会統計解析小委員会
-
橋本 整司
日本透析医学会統計解析小委員会
-
長谷川 毅
日本透析医学会統計解析小委員会
-
花房 規男
日本透析医学会統計解析小委員会
-
藤井 直彦
日本透析医学会統計解析小委員会
-
井関 邦敏
日本透析医学会
-
花房 規男
日本透析医学会
-
木全 直樹
日本透析医学会
-
篠田 俊雄
日本透析医学会
-
重松 隆
日本透析医学会
-
山縣 邦弘
日本透析医学会
-
渡邊 有三
日本透析医学会
-
若井 建志
日本透析医学会
-
中井 滋
日本透析医学会小委員会
-
尾形 聡
日本透析医学会
-
鈴木 一之
日本透析医学会小委員会
-
橋本 整司
日本透析医学会
-
風間 順一郎
日本透析医学会統計調査委員会
-
伊丹 儀友
日本透析医学会
関連論文
- 2.急速進行性糸球体腎炎(RPGN)による腎不全において,単純血漿交換療法(PE)により透析を離脱できた1例(一般演題,日本アフェレシス学会第29回北海道地方会抄録)
- 4.腹水濃縮腹腔内再注入法を施行し,難治性腹水が治癒した1例(一般論文,日本アフェレシス学会第28回北海道地方会抄録)
- わが国の慢性透析療法の現況(2008年12月31日現在)
- わが国の慢性透析療法の現況 : 2007年12月31日現在
- 血液透析条件・透析量と生命予後 : ―日本透析医学会の統計調査結果から―
- 2008年版 日本透析医学会「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」
- β_2-ミクログロブリン吸着器リクセルS-25の臨床検討 : -短期使用報告-(多施設共同研究)
- 腹膜透析療法における自己管理・手技・定期検査のあり方
- わが国の慢性透析療法の現況 : 2004年12月31日現在
- わが国の慢性透析療法の現況 (2003年12月31日現在)
- わが国の慢性透析療法の現況
- わが国の慢性透析療法の現況(2001年12月31日現在)
- わが国の慢性透析療法の現況(2000年12月31日現在)
- わが国の慢性透析療法の現況(1999年12月31日現在)
- 2.既存の透析用装置及び透析用血液回路を用いた血球成分除去療法(一般演題,第27回日本アフェレシス学会北海道地方会抄録)
- 適正透析 : 一人ひとりの患者にきめ細かい透析を施行するために : 第51回日本透析医学会シンポジウムより
- 連日透析システム(AEK-10)による連日短時間血液透析の有効性と安全性の検討(多施設共同試験)
- 高 Ca 血症を呈した上部尿路上皮癌の2例 : 第98回関西地方会
- 血液透析患者の腎性貧血に対する遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤(rHuEPO)治療における維持Ht値と生命予後に関する大規模調査(rHuEPO 特別調査)
- PR3-ANCA関連血管炎の経過中, 特発性腹直筋血腫を合併した1剖検例
- β_2-ミクログロブリン吸着器リクセルS-15およびS-35の臨床検討(多施設共同研究)
- 保存期腎不全の治療と透析の準備 (特集 プライマリケアに必要な透析療法のエッセンス)
- 腎疾患診療における病診連携--紹介のタイミング 病院の立場から (特集 プライマリケアのための腎臓疾患診療マニュアル)
- 慢性腎不全(保存期) (特集 患者さんへの情報提供とインフォームドコンセント--プライマリケアで働く医師のために) -- (疾患編 腎・泌尿器疾患)
- 腎機能から保存期慢性腎不全の病態・治療まで (焦点 透析ケアにみる看護の課題とその対応) -- (透析ケアの基礎知識)
- 内分泌性疾患と脱水症 (特集 脱水症の管理の実際) -- (治療の実際:症例検討)
- 慢性血液透析患者における蛋白・アミノ酸代謝異常と必須アミノ酸療法の検討
- 臨床セミナー ショック状態を呈したネフローゼ患者(大阪府立急性期・総合医療センターCPC)
- 腎疾患(疑い例を含む) (デキる医師の紹介・逆紹介スキル99--「紹介する⇔紹介される」のギャップを埋める教訓集) -- (腎・泌尿器)
- 透析低血圧の視点からみた降圧療法と生命予後 : 第48回日本透析医学会ワークショップより
- 透析低血圧と生命予後-多施設前向き共同研究
- グラフィック・セミナー 糖尿病と合併症 (糖尿病性腎症患者の透析管理)
- 慢性腎不全患者における血液透析期間の血清補体系への影響(自然科学系)
- 腎症コントロール (特集 プライマリケアのための糖尿病診療--コントロールが困難な患者さんをどう診療・指導するか)
- 補体第2経路蛋白D因子に関する研究 : 腎移植による血清D因子濃度への影響
- 遷延する意識障害,多臓器不全を合併した熱中症の1球命例
- 血液透析導入患者における患者背景と貧血治療の実態
- わが国の慢性透析療法の現況 : 2006年12月31日現在
- わが国の慢性透析療法の現況 : 2005年12月31日現在
- 透析患者の起立性低血圧症状に対する L-threo-DOPS の臨床効果-多施設共同二重盲検比較法による第3相試験-
- HDFを巡る諸問題とその解決に向けて - 第45回日本透析医学会ワークショップより -
- 透析液水質基準と血液浄化器性能評価基準2008
- 新たな透析液水質基準と血液浄化器の機能分類 : 第49回日本透析医学会コンセンサスカンファレンス「血液浄化器の新分類-内部濾過と透析液水質による再評価」より
- Discussion 血液浄化法における技術の進歩
- 各種の血液浄化法の機能と適応-血液浄化器の性能評価法と機能分類
- 第53回日本透析医学会 学会・委員会企画セッションより『バスキュラーアクセスガイドラインの評価と改定へ向けて』
- 末期慢性腎不全に対する腎代替療法の情報提供に関するアンケート調査
- Discussion 透析をどう処方するか
- 探索的グループ・インタビューによる透析医の尊厳死, advance direvtiveに対する意識調査
- 「透析医療事故の定義と報告制度」及び「透析医療事故の実能」に関する全国調査について : 平成14年度厚生労働科学研究費補助金, 肝炎等克服緊急対策研究事業(肝炎分野), 血液透析施設における C 型肝炎感染事故(含 : 透析事故)防止体制の確立に関する研究の分担研究報告書
- 導入時期は適正, 保存療法は不十分? : 第48回日本透析医学会コントラバシィより
- 血液透析条件・透析量と生命予後 : 日本透析医学会の統計調査結果から
- 2. ABO血液型不適合腎移植での血漿交換療法における至適血漿処理量の検討(日本アフェレシス学会第25回北海道地方会抄録)
- 1. 血漿交換(PE)と血液透析(HD)の併用療法の経験(日本アフェレシス学会第24回北海道地方会抄録)(アフェレシスにおけるセイフティーマネジメント)
- ABO血液型不適合腎移植における血漿交換療法(一般演題)(日本アフェレシス学会第23回北海道地方会抄録)
- 小児血漿交換療法の使用経験(第22回北海道地方会抄録)
- 1. 吸着型血液浄化器リクセルの効果的な使用方法の検討(日本アフェレシス学会第21回北海道地方会抄録)
- わが国の慢性透析療法の現況(2001年12月31日現在)
- エビデンスレベル評価とガイドライン推奨度について
- ネフローゼ症候群に対するレバミゾールの使用経験 -ステロイド依存性ネフローゼ症候群患者14例における有用性及び安全性の検討-
- 糖尿病性腎症による新規慢性透析患者数の推計
- 1998-2005年末までの期間に発生した15歳未満の末期腎不全症例の2007年末の状態に関する追跡調査 : 集計結果の報告
- W-9-4 小児科からみた血漿交換療法の現況 : 本邦の症例と北海道の症例の解析
- 維持透析者の両側腎癌に対する一期的ハンドアシスト腹腔鏡下両腎摘出術
- 両側透析腎癌に対するハンドアシスト腹腔鏡下両腎摘出術
- 急速に血清IgG値の低値を認め, 肺炎/呼吸不全で死亡したCAPD患児例
- 日本透析医学会専門医制度の現状分析
- わが国の慢性透析療法の現況 : (2009年12月31日現在)
- 日本透析医学会専門医制度の現状分析
- 被嚢性腹膜硬化症回避のための腹膜透析中止基準とその課題 (シンポジウム 腹膜透析ガイドライン--その課題克服のための取り組み)
- 腹膜保護としてのPD+HD併用療法 (ワークショップ 腹膜の機能低下をいかに防ぐか)
- 12.小児急性血液浄化施行例の検討(第67回日本小児外科学会北海道地方会)
- 教育講演 PDガイドラインの動向--日本透析医学会腹膜透析ガイドラインワーキング委員会から
- 統計調査から見たアミロイドーシス危険因子の解析 : 第50回日本透析医学会シンポジウムより
- 腎臓機能障害の社会復帰
- 先天性ネフローゼ症候群の3歳児に対する腎代償療法
- 多臓器不全を含む急性腎不全患者における重症度評価法の検討 : APACHE II スコアとLohrら予後判定方法の比較
- IgA腎症と扁桃摘出
- 運動誘発性腎不全を来した低尿酸血症 : アンケート調査の結果から
- 3.敗血症性ショックにPMXを施行した1例(I プラズマアフェレシス,一般演題,日本アフェレシス学会第30回北海道地方会抄録)
- 委員会報告 2011年版社団法人日本透析医学会「エンドトキシン捕捉フィルタ(ETRF)管理基準」
- 2011年版 社団法人 日本透析医学会「エンドトキシン捕捉フィルタ(ETRF)管理基準」
- 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン
- 慢性透析患者の地域差の要因 : 日本透析医学会統計調査委員会研究
- わが国の慢性透析療法の現況 : 2009年12月31日現在
- 2011年版 社団法人 日本透析医学会「エンドトキシン捕捉フィルタ(ETRF)管理基準」
- 第56回日本透析医学会シンポジウムより『腹膜透析ガイドライン : その後』
- わが国の慢性透析療法の現況(2010年12月31日現在)
- 透析条件・透析量と生命予後 : 患者背景別の検討
- 専門医受験の特例緩和措置 (委員会報告 専門医制度の課題と方向性 : 第57回日本透析医学会 学会委員会企画より)
- 腹膜透析ガイドライン改訂準備委員会報告
- 第56回日本透析医学会シンポジウムより『腹膜透析ガイドライン-その後』
- The relationship between dialysis prescription/dialysis dose and patient mortality : : Death risk among patients with different backgrounds
- 長期CAPD後に生体腎移植を施行し消化器症状と心機能が改善した1例
- 透析条件・透析量と生命予後 : 患者背景別の検討
- わが国の慢性透析療法の現況(2010年12月31日現在)
- わが国の慢性維持透析人口将来推計の試み
- An overview of regular dialysis treatment in Japan (As of December 31, 2011)
- 糖尿病性腎症病期分類2014の策定(糖尿病性腎症病期分類改訂)について
- 糖尿病性腎症病期分類2014の策定 (糖尿病性腎症病期分類改訂) について