高温時のホイールトラッキング試験によりアスファルト混合物内部に発生するひび割れ
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概要
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室外で作製した密粒度アスファルト混合物(密粒13F)および排水性アスファルト混合物(排水性)を用いたホイールトラッキング試験を高温で行い,荷重直角方向の骨材の動きから走行回数の増加とともに距離の離れる骨材に着目し,内部ひび割れの発生に対する検討を行った。 試験(約1時間,2500 pass)中の0 pass,600 pass,1900 pass,2500 pass時の骨材の動きを解析した結果より,密粒13Fではタイヤ両端より50~60 mm程度外側に,排水性ではタイヤ両端部で動きの大きい骨材が表面だけでなく内部にも見られた。解析結果から得られた局部的なひずみは,既往の直接引張試験におけるアスファルト混合物の破壊時のひずみの最大値を大きく上回っていた。この結果,これまで考えられていなかった高温時における車両走行でも内部にひび割れが発生し,時間の経過とともに表面にひび割れが現れる可能性があることを明らかにした。
- Japan Petroleum Instituteの論文
- 2004-03-01
著者
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森吉 昭博
北海道大学大学院工学研究科土木工学専攻
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近藤 崇
苫小牧高等専門学校都市工学科
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近藤 崇
苫小牧工業高等専門学校環境都市工学科
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吉田 隆輝
苫小牧工業高等専門学校環境都市工学科
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高橋 正一
苫小牧工業高等専門学校環境都市工学科
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近藤 崇
環境都市工学科
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森吉 昭博
北海道大学
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高橋 正一
苫小牧工業高等専門学校
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