青年女子のダイエットにおける完全主義的自己陳述尺度の作成と信頼性,妥当性の検討
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概要
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本研究では,ダイエットにおいて特異的に生起する完全主義的思考や自己陳述を調査し,the Perfectionistic Self-statements Inventory about Dieting (PSI-D)という新たな尺度を作成し,その信頼性,妥当性を検討することを目的とした。研究1では,半構造化面接と自由記述調査によって収集された40個の予備項目による調査を女子大学生に実施し,厳格なダイエット実践者118名の回答を分析した。その結果,PSI-Dは高目標へのこだわり,失敗に関する自己批判,努力の重視,厳格な自己抑制という4種の因子を持つことが明らかとなり,尺度全体および各因子の十分な内的整合性が示された。研究2では,2つのサンプル(148名,140名)の女子大学生を対象に,PSI-Dと他の尺度を用いた調査を実施した。その結果,PSI-Dの十分な妥当性が示された。以上の結果を踏まえて,PSI-Dの有用性について論じた。
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