各種でんぷんの熱糊化の特徴
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概要
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1. アミラーゼ法では,各種でんぷんとも50〜70°Cの範囲内で,ほぼ大部分が糊化されていた. 2. 低温の糊化では,各種でんぷんともアミロース分子の糊化が,全体の糊化に比して著しく悪いことが認められた. 3. ジャガイモ,サツマイモは約80°C,ウルチ米でんぷんでは100°C近くの高温で,ヨード法によりアミロース分子は完全に糊化されたと判定されたが,トウモロコシや小麦でんぷんでは100°C,20分の加熱においても,それぞれ84%,75%の糊化度を示し,糊化されにくいことが認められた. 4. 上述のように,各デンプンのアミロースの熱糊化性の相達が,各デンプンの糊化性の特微の1つとして指摘された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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