シロネズミの組織蛋白質への14C-アミノ酸のとりこみ,特に組織培養液の条件と食餌蛋白質の影響
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概要
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シロネズミの単離したsoleus筋と肝臓切片を用いて,蛋白質への14C-アミノ酸のとりこみを測定し,培養液アミノ酸濃度の影響と食餌蛋白質の効果を調べた. 培養液アミノ酸濃度(1, 4, 10, 25, 50mM)が高くなるに従って,蛋白質への放射能のとりこみも,細胞内アミノ酸の比放射能も増加した.肝臓切片では,後者の増加割合が前者のそれに及ばないので,蛋白質合成速度も増加していると考えられた. 成熟シロネズミに無蛋白質飼料を0, 7, 16日間給与し,その後普通飼料(20%カゼイン)を1, 2, 4, 1O日間再摂取させた.筋肉では,無蛋白質飼料摂取の影響はほとんど見られなかったが,普通飼料再摂取後1日目で,一時的なとりこみの増加が認められ,その後まもなく対照区(無蛋白質飼料0日目)レベルまで低下した,肝臓切片でのとりこみでは,無蛋白質飼料給与7, 16日目でのそれぞれの値は,対照区のそれの60%, 30%増加した.その後,普通飼料の再摂取1日目で,無蛋白質飼料16日目よりわずかに増加する傾向が見られたが, 2日目から急激に減少し, 4日目以降では対照区レベルまで低下した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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