各種肝疾患における血中 biotin, biotinidase 活性とその臨床的意義について
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概要
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各種肝疾患で血中 biotin, biotinidase 活性を測定し,その臨床的意義について検討した.血清 biotin(ng/ml)は非代償性肝硬変(1.67±0.55), 肝細胞癌(1.48±0.63), 劇症肝炎(1.20±0.45) では, 対照群 (2.47±1.02), 急性肝炎 (2.83±1.66) および自己免疫性肝炎 (5.45±2.28) に比べ有意の低値を示した.血清 biotinidase 活性 (nmol/min/mg) は慢性肝炎 (2.61±1.38), 代償性肝硬変 (2.84±1.20), 非代償性肝硬変 (1.38±0.69), 劇症肝炎 (2.10±1.74), 肝細胞癌 (1.87±1.02), 自己免疫性肝炎 (2.76±1.40), PBC (2.49±1.50) となり, 急性肝炎 (4.39±1.09) やアルコール性肝障害 (3.53±1.80) を除くと対照群 (4.48±0.84) に比べ有意の低下をみとめた. また biotinidase 活性は albumin, ChE, PT, T. Chol と各々有意の正の相関を示したことから, 肝障害の重症度の指標として有用であると思われた.
著者
-
山田 昇司
群馬大学医学部第1内科
-
長嶺 竹明
群馬大学医学部
-
飯沼 和三
国立小児病院医療研究センター
-
大泉 純
国立小児病院
-
小林 節雄
群馬大学医学部医学部第一内科
-
植原 政弘
群馬大学医学部第1内科
-
竹沢 二郎
群馬大学医学部内分泌内科
-
齋藤 修一
群馬大学医学部第1内科
-
金古 美恵子
群馬大学医学部第1内科
-
小林 節雄
群馬大学医学部内分泌内科
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