口腔病変を有する高齢患者への口腔ケア : 微生物学的検討

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概要

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口腔に病変があり,外科的治療を必要とされる,高齢患者を選定した。対象患者の口腔微生物叢を調査した。口腔に病変がある患者に対して,5%濃度の緑茶とイオン交換水を用いて含嗽による口腔ケアを施行した。口腔ケア施行前後に対象患者の口腔内微生物叢変化を調査し,緑茶による口腔ケアの効果を比較検討した。今回は誤嚥性肺炎の起因菌として問題となる,Staphylococcus属,P.aeruginosa, Candida albicansの3種類を検出目的微生物とした。対象患者の口腔微生物は,口腔に病変がある患者群の方が微生物の検出数が多かった。緑茶を用いた口腔ケアでは,検出目的とした微生物に対して,コロニー数の減少と,増殖がみられないことが確認された。この研究では,口腔に病変がある高齢患者は誤嚥性肺炎に罹患するハイリスクグループであることが明かとなった。また口腔ケアに緑茶を用いることは,口腔の清潔維に応用可能ではないかということが示唆された。
群馬大学の論文

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