高齢癌患者のQOLに注目した看護ケアの検討 : 肝細胞癌患者5事例を通して
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概要
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入院中の高齢肝細胞癌患者5名における身体,精神,及び,社会的特徴を明確にし,患者にとってより良いQOLを踏まえたケアを明らかにすることを目的として検討した。研究方法として,対象患者の身体,精神及び,社会的面のQOLに注目した看護実践を行う。更に実践したケアを評価し,高齢癌患者に対するQOLに注目したケアの検討を行った。結果として,高齢癌患者には共通して体力,生理機能,抵抗力の低下が観られた。又,精神活動,闘病意欲の低下,ケアに対する受け身的な態度も観察された。以上の結果より,高齢癌患者にとってQOLに注目したケアとは身体面,精神面だけといった部分的な側面だけを観るのではなく,総合的に観て必要なケアを行うことが重要であると考察された。又,高齢癌患者は患者だけでなくその家族も高齢化している傾向があるため,家族を含めたケアも今後必要になることが示唆された。
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